身体不活動が腎疾患に糖尿病を誘発する機序の歩行制限モデルラットにおける解析
【研究キーワード】
糖尿病 / 腎不全モデルラット / 身体不活動モデルラット / 座位 / 身体不活動 / 腎臓移植後糖尿病 / 不活動モデルラット / 座位/不活動モデルラット
【研究成果の概要】
腎臓移植を含む腎臓疾患において糖尿病を発症するケースの多いことは良く知られている.申請者はこれまでに身体不活動(歩行制限)の影響を示してきたので,今回本研究では腎不全の病変発現が身体不活動により血糖値の上昇や骨代謝の変化をもたらすのではないかと想定して実験を計画した.予定した分担者の横須賀への出張が所属校の方針でかなわなかったこともあり,比較的容易な片腎の摘出により、ラットの血糖値およびCGM(Continuous Glucose Monitoring:組織液のグルコース値を連続的に測定する)装置を用いて検討を行った。以前の実験結果、即ち、身体不活動4-5週間後、OLETF肥満ラットで血糖値の上昇がみられた現象は、今回の片腎摘除ラットの血糖値・組織液の糖値ではみられず、ヒト・ラットの腎不全に共通して報告されている血清クレアチニン、BUN (血中尿素窒素)値の顕著な上昇も示されなかった。
片腎摘除の条件がマイルドで腎不全のモデルラットたりえなかった可能性が高いので、次年度に、5/6腎摘の強い条件で差が得られるか、確認する必要が有る。
【研究代表者】