インドネシアにおけるフェミニズム運動とイスラーム
【研究キーワード】
インドネシア / フェミニズム / イスラーム / 社会運動 / 東南アジア
【研究成果の概要】
昨年度に続き、新型コロナウィルスの流行により、現地調査が不可能になった。このため、インドネシアのフェミスト活動家らへのインタビューをオンラインで行った。
これらのインタビューに加え、すでに収集済みの資料やインターネット経由で入手した諸資料を踏まえ、2019年に行われた婚姻法の改正(女性の法定結婚最低年齢の引き上げ)の政治過程の概要と社会運動(フェミニストNGO)の役割を把握することができた。すなわち、二度の憲法裁判所の訴訟における社会運動の戦略の変化が法改正成功の鍵となった。加えて、ジョコ・ウィドド政権においては、社会運動のアクティビストが政権内の重要ポスト(とくに大統領官邸)を占めたという環境の変化も重要であった。
その成果は国際学会(The 12th International Convention of Asia Scholars (ICAS))で発表し、多くのフィードバックを得た。現在英語の投稿論文を執筆しているところである。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2024-03-31
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)