アポトーシス制御による人工内耳成績向上・適応拡大に向けた基礎的研究
【研究分野】耳鼻咽喉科学
【研究キーワード】
アポトーシス / 人工内耳 / ウロキナーゼ / タンパク治療 / アミノ配糖体 / 有毛細胞 / 内耳 / PTD-FNK / 蛋白治療
【研究成果の概要】
ウロキナーゼ(uPA)およびそのレセプター(uPAR)作用・PTD-FNKのアポトーシス抑制作用に着目した。モルモットにおいて蝸牛有毛細胞・らせん神経節などにウロキナーゼ受容体が発現していることを証明した。この結果から蝸牛有毛細胞においてもウロキナーゼがアポトーシス抑制に関与する可能性が示唆された。続いて、ラット培養有毛細胞におけるアポトーシス抑制効果を検討した。その結果ウロキナーゼは濃度依存的にアミノ配糖体(カナマイシン)による有毛細胞のアポトーシスを予防することが分かった。PTD-FNKについてもCaspase-9の発現が抑制されミトコンドリアを介したアポトーシスを抑制することが分かった。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【配分額】4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)