ブナ科樹木萎凋病菌の病原性に関与する要因に関する研究
【研究分野】森林科学
【研究キーワード】
ブナ科樹木の萎凋病 / Raffaelea quercivora / 感受性 / コナラ / ミズナラ / 非通水域 / アラカシ / 病原性 / 防御物質 / 抽出物質 / 通水 / 外国産ブナ科樹木 / 可視化 / 形態観察 / 接種試験 / ナラ枯れ
【研究成果の概要】
本研究では,ブナ科樹木の萎凋病の病原菌, Raffaelea quercivoraの病原性に関与する要因と病原菌の起源を調べて,本被害の発生機構の解明を目的とした,海外に本被害が拡大する可能性があるため,アジア地域におけるRaffaelea属菌の分布も調べた.その結果,(1)病原菌の酵素活性が病原性に関与する,(2)ブナ科樹種間の感受性の差異には,静的,動的防御機構が複雑に関与する,(3)海外のブナ科樹木に,本病に感受性の高い樹種が存在する,(4)アジア地域にRaffaelea属菌,カシノナガキクイムシあるいはナガキクイムシ科の昆虫が分布することが明らかとなった.
【研究代表者】