太平洋島嶼国におけるファイトプラズマのゲノム疫学調査による感染機構多様性の解明
【研究キーワード】
ファイトプラズマ / フィリピン / ソロモン諸島 / パプアニューギニア / LAMP法 / 分子疫学 / 遺伝的多様性 / ゲノム / 太平洋島嶼国 / LAMP / ゲノム解析
【研究成果の概要】
本研究では、太平洋島嶼国の農業生産上の脅威となっている昆虫媒介性病害ファイトプラズマ病に関して、(1)作物並びに周辺の中間宿主植物における感染状況を網羅的に解明し、(2)島嶼地域におけるファイトプラズマの遺伝的多様性を解明し、宿主範囲および伝染環を特定する。これらの結果をもとに(3)ファイトプラズマの多様性獲得の進化メカニズムを明らかにするとともに、多様性にもとづいた新たな観点での予防技術を開発することを目的とする。
本年度は、フィリピンにおいてはフィリピン大学の研究協力者によって、COVID-19による移動制限によってその数は不十分であるものの、各地でファイトプラズマ病に罹患した植物のサンプルが収集できた。オンライン会議を定期的に実施することで、植物病の詳細も把握できている。また、2021年7月6日にはフィリピン植物保護学会に研究チーム全員が参加し、口頭発表を行った。2021年11月25日には、フィリピン大学と共同でオンラインワークショップ「Emerging phytoplasma diseases and molecular diagnosis」を実施し、研究チーム全員による講演を行い、日本とフィリピンを中心に100名以上の研究者が参加した。
パプアニューギニアでも、これまで入国が困難な状況が続いており、現地でのトレーニングがままならないためサンプリングは開始できていない。現地とのオンライン会議を定期的に実施し、現地の状況把握をおこなっている。
ソロモン諸島国においても、未だ入国が非常に困難だが、現地の研究協力者によってサンプリングが進められている。オンライン会議を毎週行っており、逐次、研究の詳細な報告と議論を実施している。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
前島 健作 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 准教授 | (Kakenデータベース) |
宮崎 彰雄 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 特任助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
【研究期間】2020-10-27 - 2025-03-31
【配分額】18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)