はばたき飛行変速ギアの神経制御
【研究キーワード】
はばたき飛行 / ハルテア / 飛翔神経叢 / ギアボックス / 神経細胞
【研究成果の概要】
申請課題では,翅関節の動作を解明するため、神経活動の人為的な操作を行い、その表現型から制御機構を分析するアプローチを予定している。前年度に、Split-GAL4交差法を用い、3種類の神経細胞(対側性巨大飛翔介在神経, contralateral wing interneuron, cWIN)を新たに特定した。本年度も系統の探索を行い、cWINを標識する15の遺伝子系統の作出に成功した。この系統を利用し、分子標識を用いた軸索終末の分布解析を行った。シナプス前末端に局在するたんぱく質であるシナプトタグミンを標識することにより、cWINは細胞体と反対側の飛翔神経叢に軸索を持つことが分かった。今回明らかにされた新しい種類の巨大神経細胞の機能解析により、昆虫の飛行制御についての理解が進むことが期待される。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2020-07-30 - 2023-03-31
【配分額】6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)