形状モデリングのスケマティックインタフェースと融合したバーチャル心臓シミュレータ
【研究分野】医用生体工学・生体材料学
【研究キーワード】
インタフェース / 心臓電気現象 / 不整脈 / シミュレーション / 可視化 / スケッチ / モデリングインタフェース / 手書き
【研究成果の概要】
我々は心臓シミュレーションの将来の臨床応用を目指し、試行システムを開発した。試行システムは主に以下の3つの機能から構成される。1)複雑な心臓形状のためのボリュームあるいはサーフィスモデルを処理するモデリングインタフェース。2)シミュレーション結果の有効な可視化。モデリングインタフェースによって、比較的容易に立体的な心臓形状モデルの処理と電気生理学的パラメータの設定が可能である。シミュレーションは心臓の電気生理学的な挙動を記述する2種類の数学モデルを目的に応じて選択できる。迅速性・簡便性を重視する場合には、簡易型のFHN方程式を用いてパーソナルコンピュータでのシミュレーションが実行できる。例えば、医療従事者が簡潔にベッドサイドで不整脈の概要を説明するときに効果的である。一方、制度がより重要であるときは、スーパーコンピュータで複雑なLRモデルを使って大規模な計算を実行することも可能である。これは不整脈メカニズムの詳細な研究に適している。されに、我々はネットワークシステムを試行した。このシステムでは、最初にユーザは滋賀医科大学のWWWサーバにアクセスし、活動電位のパラメータ、心室性期外収縮の発生場所などを指定する。次に、指定されたパラメータは循環器病センターに送られ、スーパーコンピュータによってシミュレーションが実行される。計算結果は循環器病センターにの可視化サーバで可視化されてイメージデータに変換される。最終的にイメージデータは滋賀医科大学に戻され、WWWサーバに登録される。ユーザはシミュレーション結果を可視化データとして閲覧することができる。これらのシステム開発は、心臓モデルの電気生理学的を変えて反復実験を用意に行うことが出来るシミュレーション研究の特徴を活かすのに有効であると思われる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
五十嵐 健夫 | 東京大学 | 大学院・理工学系研究科 | 助教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2005
【配分額】2,500千円 (直接経費: 2,500千円)