シルビアシジミの個体群存続に及ぼす共生細菌と近縁種の影響に関する研究
【研究分野】資源保全学
【研究キーワード】
シルビアシジミ / ヒメシルビアシジミ / Wolbachia / 繁殖干渉 / 遺伝的多様性 / 温度・日長反応 / 交配実験 / 寄主植物 / DNA
【研究成果の概要】
シルビアシジミの日本と韓国における各個体群の遺伝的多様性、ボルバキア感染、寄主植物利用、近縁種ヒメシルビアシジミとの種間関係を調査した。本種の寄主植物利用には、成虫の産卵選好性が関与していることが明らかになった。日本産本種のmtDNAの解析では、6ハプロタイプが確認され、韓国産は異なる2タイプが認められた。また、韓国個体群はボルバキアに高頻度で感染していた。ヒメシルビアシジミとの交配実験では、交尾が成立し、子世代が雄のみとなって両種の中間的な形質を示したことから、ヒメシルビアシジミがシルビアシジミの分布域に侵入した場合、シルビアシジミが繁殖干渉を受ける可能性が考えられた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
矢後 勝也 | 東京大学 | 総合研究博物館 | 助教 | (Kakenデータベース) |
石井 実 | 大阪府立大学 | 生命環境科学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)