構造材料微細組織発達を対象とした分子シミュレーションにおける時間スケールの拡張
【研究キーワード】
モンテカルロ法 / 結晶欠陥 / 拡散 / 結晶欠陥拡散 / カスケード損傷 / on-the-fly モンテカルロ法
【研究成果の概要】
本研究では、各時間ステップで活性化過程探索(SPS)を行いstate-to-stateダイナミクスに基づき時間を進展させる計算手法on-the-fly kinetic Monte Carloを用いて、原子レベルの精緻性を保持しつつ分子動力学で取り扱えるよりも長い時間スケールの現象を再現する手法の構築を目的とする。特に SPSを行う範囲を着目する領域近傍(AV)に限定することで計算を効率化させたSEAKMCに対して、計算コストの大半を占めるSPSに新たな高速化スキームを加えた。すなわち、各ステップで得られたSPS結果を保管し、次ステップ以降に類似した原子配置が出現した場合、保管されているSPS結果をリサイクルし、それを初期値としたSPSを行うことを可能とした。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【配分額】14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)