マクロ経済学における異質性と相互作用:ベキ乗則とネットワーク理論の視角
【研究キーワード】
景気循環 / ベキ乗則 / ネットワーク / 異質的意思決定主体
【研究成果の概要】
本研究では、マクロ経済理論分野において近年進展の著しい、異質性と相互作用の役割に焦点を合わせ、ベキ乗則とネットワーク理論を分析の切り口としてマクロ経済振動・成長論に新規な貢献をなすことを目的としている。
2021年度は研究代表者による国際共同研究論文がQuarterly Journal of Economicsに掲載された。その分析はThe Economist (2022年4月30日)に言及されるなど大きな反響を呼んだ。また、物価の内生的振動に関する論文をNBER Working Paperとして公表した。その他、韓国経済学会国際コンファレンス(7月27-28日)、香港科技大学で開催されたHKUST-Jinan Joint Macro Workshop(8月13日)、大阪大学における日本経済学会2021年度秋季大会(10月8-9日)、京都大学経済研究所(12月2日)において研究報告し、参加者から貴重なコメントを得ることができた。研究分担者による研究も、物価動向についての多数の論考(渡辺努)や経済成長についての新規メカニズムの提唱(青木周平)に結実した。
【研究代表者】