意思決定プロセスの最適化のための国際共有リスク認知力向上モジュールの開発
【研究キーワード】
リスク認知 / 意思決定 / 教育モジュール / アジア太平洋地域 / 放射線 / 原子力科学技術 / リスクマネジメント / 放射線教育 / 原子力科学技術教育
【研究成果の概要】
放射線を対象とした「リスクリテラシー醸成モジュール」を国内外モジュールと組み合わせて、魅力的な新しい国際モジュールとして完成させた。このモジュールを中等学校で適用することを想定し、アジア太平洋地域の7カ国にてその実効性に関するアンケート調査をした。化学物質や生物バイオ等のリスクソースにも視野を広げ、リスクマネジメントのプロセスも考慮して、中等学校レベルの教育資料を整備した。成果の水平展開と総括を目的とした国際及び国内ワークショップを開催した。
【研究の社会的意義】
急速に発展する諸国の生活や取り巻く環境の質が上がる一方で、複雑なリスク社会への対応は、国際的な視点で大きな課題になっている。我が国においても、たとえば原子力災害後の環境や感染症対策に代表される高度な判断を要するリスクマネジメントに関して、リテラシーが十分であるとは言えない背景で本国際共同研究が計画された。放射線リスクへの対応プロセスを例題として扱い、それを進化させ、その他のリスクソース(化学物質、生物バイオ等)にも展開して一般化することに挑戦したことに、本研究の大きな意義が見いだせる。
【研究代表者】