単一のDNAの機械的摘出・固定ハンドリングの試み
【研究分野】知能機械学・機械システム
【研究キーワード】
DNA / ハンドリング / 蛍光染色 / 静電配向 / ガラス工具
【研究成果の概要】
本研究は、特定のDNAを触って測る本作業に先立ち、観察・伸展・把持・固定などの準備作業を機械的にマニュアル操作できるシステムの構築を目的とする。DNAは市販のものを用い、観察はDNAを染色して倒立形蛍光顕微鏡を用いたが、直径2nm程度のDNAでもその存在位置がわかった。工具はガラス管を0.8μmまで先細にして伸ばし、パイプの中に染色液を充填し蛍光顕微鏡でも見えるようにした。なお、工具はアクチュエータで動かしたが、これはピエゾ素子の20μm程度の微動をてこで増幅して3方向に駆動できる。さらに、工具の半面にアルミニウム薄膜を蒸着して、1MHz・1MV/mの電場を印加した。設計通りに、DNAは電場によって伸展し、DNAの端をアルミニウム薄膜に固定して動かせた。ただし、動かせたDNAが単一であるか否かがわからなかった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
畑村 洋太郎 | 東京大学 | 大学院・工学系研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】萌芽的研究
【研究期間】1997
【配分額】2,100千円 (直接経費: 2,100千円)