言語態分析の観点からみた現代社会におけるメディアの役割-国際比較研究
【研究分野】文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
【研究キーワード】
メディア / メディア学 / メディオロジー / 言語態分析 / 現代社会 / 国際 / 情報 / テクスト / 言語 / 批評
【研究成果の概要】
本研究は、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツにおいてすでに確立しているメディア理論に言語態分析という新しい観念を導入し、日本独自のメディア理論の確立を目指す試みとして始まった。平成6年度においては、各研究者はそれぞれの担当分野の資料収集、分析に努め、同時に「日仏メディア学シンポジウム95」の開催や、「第16回札幌ク-ルセミナー」、「アメリカとアジア太平洋地域における多文主義」への参加を通じて海外のメディア研究に関する知見を深めた。平成7年度においては、初年度に入手できなかった基本図書、基本ソフトウエアをはじめ、できる限り最新の情報を伝えてくれる資料を購入し、同時に初年度同様、広く国内・海外の研究者を招いてシンポジウムや研究会を開催して研究を進めた。個別の研究対象としては、コンピュータと新しいメディアとの関連性、日本の近代化におけるメディアの形成、フランスのメディオロジーの歴史的背景とメディア学への影響、文体論の理論から見たメディアの文体、ポストモダン的なメディアなどがあった。最終年度の平成8年度においては、6、7年度に入手できなかった資料の収集・分析、研究会での討議、海外の講師を招いてのシンポジウムなどを通じて、引き続き日本における新しいメディア研究の確立を目指して研究を進め、それを個々の研究者が、これまでの研究の集大成としての報告書の作成をめざしてまとめ上げた。個々の研究の内容は、別途提出の研究成果報告書の通りである。
【研究代表者】