家族以外の他者と人間関係を構築していく住まい方に関する研究
【研究キーワード】
大型シェアハウス / 入居者 / 共有部 / アンケート / 空室率 / 集合住宅 / シェアハウス / 共用空間 / 住環境 / コミュニティ
【研究成果の概要】
近年、空き家の増加、集合住宅の老朽化、社会的孤立や孤独死が社会問題として取り上げられる一方で、空き家を他人同士が集まって暮らすシェアハウスに改築するなど、「一住宅に一家族」という従来の生活スタイルとは異なる住まいの選択肢が広がりつつある。中でも特に、近年見られるようになった大型シェアハウスには、鍵付きの個室に加え、充実したキッチンスペースやシアタールームなどの特別室があり、類似した価値観や生活スタイルを有する人々が集まる場となっている。
そこで昨年度は、近年見られるようになった、大型シェアハウス(31戸以上の個室と共有スペースを有する集合住宅と定義する)に着目し、特に2020年度は現在学術的にほとんど明らかにされていない基本的な実態を統計的に整理・分析した。この分析結果は2021年9月に日本建築学会全国大会で発表を行った。
また、学会発表及びその後の論文投稿に対して、大型シェアハウスを大型と区分する意味及び小~中規模シェアハウスとの違いをより明確にするよう指摘があったため、本年度は規模を問わず関東圏のシェアハウスのデータを集めること、及び人類学的なコミュニティ規模を参照して大型シェアハウスの「大型」であることの意義について研究を進めた。
調査の結果は2022年9月に国内学会発表を行う予定で、梗概を投稿済みである。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【配分額】2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)