ミクロ的基礎付けによる制度維持の新しい理論枠組みの探究
【研究キーワード】
アイデンティティ / 制度 / 制度化 / 制度維持 / ミクロ的基礎付け / アイデンティフィケーション
【研究成果の概要】
本研究では、相互作用の主体である人間や人間行動に注目したミクロ・ダイナミズムのアプローチを採用し、新制度派組織論とアイデンティティ論の視点から、制度維持メカニズムについての理論モデル構築とその検証を試みる。そこで、研究の効率的に進めるために次の3つの研究課題を設定している。第1にアイデンティティの異質性とサブ制度間の摩擦はどういう関係性を有して いるか、第2にサブ制度間の摩擦がどのようにして新しい制度の定着と維持を妨げるか、第3に不安定な 社会において制度はどのように定着・維持されるかである。
研究初年度である2021年は、当初の予定通りの理論モデル構築を目指し、個人レベルと組織レベルのアイデンディティと制度の関係に関する丹念な文献レビューと実務家インタビューを実施した。その成果の一部は論文としてまとめられ、2022年9月開催のイギリス経営学会(British Academy of Management)の年次大会BAM2022で報告する予定である。また、同時期開催の日本経営学会第96回大会での報告も決まっており、ピアレビューを通じて理論モデルをさらに洗練させるための準備を進めているところである。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
大月 博司 | 早稲田大学 | 商学学術院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
古田 駿輔 | 早稲田大学 | 商学学術院 | 助手 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【配分額】4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)