抗精神病薬の心臓における病態生理の解明-薬剤誘発性不整脈の法医学的診断法の確立-
【研究分野】法医学
【研究キーワード】
薬剤 / 突然死 / 心筋症 / マウス / Chlorpromazine / Apoptosis / Heart / Mouse / Human / 心臓突然死
【研究成果の概要】
精神病薬服薬患者の心臓突然死は、法医剖検にて有意な所見が得られないため、 突然死の病態解明に苦慮する。マウス心臓を標的臓器として抗精神病薬であるChlorpromazine (Chl)を動物モデルに長期投与することにより、不整脈・心筋症を発症させうる遺伝子発現状態を確認した。本研究では、培養細胞・心筋組織について、Chl処置を行った心筋組織にて核のクロマチン凝集が認められ、Tunel法で陽性であった。ヒトにおいても同様に認められた。 従って、Chlは心筋にApoptosisを生じさせることが判明した。 このことから、長期Chl投与は心筋症を生じさせるものと推定する 。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
坪井 貴司 | 東京大学 | 総合文化研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)