非平衡確率過程模型の恒等式群と医療・美容
【研究分野】連携探索型数理科学
【研究キーワード】
非平衡統計力学 / 分子モーター / 医療 / 生物物理 / 1分子計測 / 揺らぎの定理
【研究成果の概要】
分子モーターキネシンやダイニンによるオルガネラ輸送は医療や美容と関連が深い。例えばアルツハイマー病などの神経疾患では軸索輸送障害が問題となるし日焼けの原因となるメラニン色素の顆粒輸送もキネシンやダイニンが担う。非平衡統計力学は輸送を扱う学問であるが、非平衡統計力学の恒等式をこのような輸送に応用した。これらの輸送は非平衡確率過程とみなせるからである。具体的にはシナプス小胞前駆体輸送とメラニン色素顆粒輸送を調べた。前者では恒等式の利用でシナプス形成位置に異常がでる変異体において物理的要因を突き止めた。後者ではダイニン阻害剤シリオブレビンの効果を輸送に関連する力や分子モーターの数から評価した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
丹羽 伸介 | 東北大学 | 学際科学フロンティア研究所 | 助教 | (Kakenデータベース) |
池田 一穂 | 国立研究開発法人理化学研究所 | 生命システム研究センター | 研究員 | (Kakenデータベース) |
岡田 康志 | 国立研究開発法人理化学研究所 | 生命システム研究センター | チームリーダー | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-07-18 - 2018-03-31
【配分額】16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)