宇宙マイクロ波背景放射偏光観測のための広帯域反射防止膜の開発
【研究分野】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究キーワード】
ミリ波 / 宇宙マイクロ波背景放射 / インフレーション / 広帯域反射防止膜 / 偏光 / 誘電体 / 微細加工 / 極低温 / 光学素子・装置・材料 / 宇宙物理(実験)
【研究成果の概要】
インフレーション仮説を検証する宇宙マイクロ波背景放射の偏光測定では広帯域観測が必須となる。望遠鏡に用いる光学素子は、表面反射を抑えるために反射防止膜を施す必要があるが、従来のコーティングによる極低温で広帯域を実現するのは難しい。本研究ではモスアイ加工を光学素子表面に施すことで広帯域反射防止膜を作成した。光学素子材料としてRexolite、アルミナに対して、ダイシングソーやレーザーを用いた加工にてプロトタイプを作成、またその評価測定システムの構築を行い、プロトタイプ素子の評価を行った。加工方法やレーザーの選定など今後、大型光学素子への広帯域反射防止膜を実現するための基礎検討としての成果を上げた。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)