銅酸化物および鉄系超伝導体におけるノイズ測定による電荷秩序の観測
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
鉄系超伝導体 / ネマティック / 熱起電力 / 異方性 / ノイズ測定 / 面内異方性 / ネマティック秩序 / ネルンスト効果 / ネマティック電子相 / 電荷秩序 / ネマティック相
【研究成果の概要】
本研究では、銅酸化物および鉄系超伝導体に報告されているネマティック秩序の起源を明らかにすることを目的として、ノイズ測定など電子輸送特性を測定した。
ノイズ測定では明らかな電荷秩序は観測できなかったが、このことはネマティック秩序が電荷密度波のような状態とは異なることを意味する。また、Ba(Fe1-xCox)2As2とFeSeの抵抗率・熱起電力の異方性の測定より、ネマティック相が鉄系超伝導体に普遍な電子状態で、その起源は軌道揺らぎであることが明らかになった。一方、Ba(Fe1-xCox)2As2では、局所的な磁気秩序による異方的スピン散乱によってネマティック秩序が隠されていることが明らかになった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
朝光 敦 | 足利工業大学 | 工学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)