強相関系の励起子ボーズ凝縮と超伝導に関する微視理論の展開
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
物性理論 / 強相関電子系 / 励起子凝縮 / 励起子絶縁体 / 遷移金属カルコゲナイド / コバルト酸化物 / 多極子 / 変分クラスター近似 / 強相関系 / 磁気多極子
【研究成果の概要】
電子正孔対(励起子)の凝縮が熱平衡状態で実現する励起子絶縁体と呼ばれる状態に最近新たな注目が集まっている。本研究では、候補物質Ta2NiSe5を中心に、変分クラスター近似等を用いて理論研究を展開し、次項を明らかにした。(1) 電子格子相互作用やフント結合による励起子凝縮相の相対的安定性、(2) Ta2NiSe5の角度分解光電子分光実験で観測されるフラットバンドの起源、(3) Ta2NiSe5の超音波吸収係数の温度依存性に現れるコヒーレンスピークの予言、(4) Ta2NiSe5の軌道磁化率の異常の起源、(5) コバルト酸化物の磁気多極子秩序形成と低エネルギー集団励起構造の解明。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
山田 篤志 | 千葉大学 | 大学院理学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
小西 健久 | 千葉大学 | 大学院融合科学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
関 和弘 | 理化学研究所 | 柚木計算物性物理研究室 | 基礎科学特別研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
金子 竜也 | 理化学研究所 | 柚木計算物性物理研究室 | 基礎科学特別研究員 | (Kakenデータベース) |
杉本 高大 | 千葉大学 | 先進科学センター | 特任助教 | (Kakenデータベース) |
西本 理 | IFW-Dresden and TU-Dresden |
江島 聡 | Univ. Greifswald |
Fehske Holger | Univ. Greifswald |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)