HyFlex型授業における学習者の脚部動作の計測に基づく学習状況推定手法の開発
【研究キーワード】
教育学習支援システム / 脚部動作計測 / HyFlex型授業 / 学習者センシング / 疲労 / マルチモーダルラーニングアナリティクス / 脚部動作 / 学習支援システム / 可視化 / 教育工学
【研究成果の概要】
学習者の脚部動作を計測するデバイスを作製し,HyFlex型授業において集約したデータから学習状況を推定する手法の開発と実践を行う.新型コロナウィルス感染再拡大への備えから,対面授業とオンライン授業を学生が自由に選択できるHyFlex型授業への移行が進められている.ポストコロナ社会において,教員は対面授業とオンライン授業それぞれの学習者に対して,適切な学習支援を行う必要がある.しかし,大学の講義のような大規模なHyFlex型授業において,それぞれの学習者を同時に観察して状況を把握することは困難である.これまでに,学習者の内容理解や興味・関心,疲労といった内面的な状況を推定する研究が行われている.しかし,特別な什器や教具を用いたり,対面授業とオンライン授業を統合的に扱うことに適用できないという課題がある.本申請は,焦電センサを用いて脚部の動作を計測するデバイスを作製する.非装着かつ映像の取得なしに内面的な状況の推定が可能であり,教室環境と自宅環境に統合的に対応できることが特長である.実際のHyFlex型授業において学習者全体の状況を可視化し,計測精度および有用性を評価する.
これまでに開発を進めてきた脚部の動作を計測するデバイスを改良し,小型化したものを作製した.HyFlex型授業を対象として教室にデバイスを設置し,基礎的な計測精度の評価を行った.複数の学生から継続的に脚部動作のデータを収集して,学生のデータに個人差があり,学習中の活動の特性が影響することを確認した.計測したデータを集約して疲労が蓄積した場面を特定して可視化する手法の検討を行った.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
尾澤 重知 | 早稲田大学 | 人間科学学術院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【配分額】6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)