チック症に対するインターネットを用いた強力な心理教育プログラムの開発
【研究キーワード】
チック / 心理教育 / インターネット / ランダム化比較試験 / 慢性チック症
【研究成果の概要】
強力な心理教育のインターネット教材の基本ストーリーについて、①チック症の基礎理解と治療の構成、②機能分析について学ぶ、③ハビットリバーサルの基礎理解、④チック症との付き合いの4部構成とすることを、2020年度末に決定していたので、2021年度はそれに沿って、具体的な教材の整備を進めた。スライドを用いたレクチャーの動画が教材の中心になるので、それが幅広い年齢の患者や家族にとって興味を持ちやすくかつ分かりやすいものになるように検討を重ねた。研究協力者と相談して内容をイメージしやすくなるようにイラストを作成してもらってスライドに加えたり、一方的に視聴するのではなくて自身のことと受け止められるようにワークの持ち方を工夫したりした。また、評価バッテリーの概要はすでに固まっていたが、視聴によってどれくらい知識が得られたかを確認するための項目について検討して完成させた。専門業者に委託して、何度も打ち合わせを重ねつつ動画の撮影や教材の視聴システムの構築を行ってきた。動画ができあがってからも、どれくらい視聴したかが把握できるようにするなどシステムの微調整を重ねて、2021年度末に予備調査が可能な状態となった。
こうして教材の整備のめどが一定程度たつのに合わせて、予備調査に向けて研究参加者のリクルートを開始したり、本調査におけるRCTの進め方などについて東大病院臨床研究推進センターに相談をしたりして、実施準備を進めた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
江里口 陽介 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 届出研究員 | (Kakenデータベース) |
松田 なつみ | 白百合女子大学 | 人間総合学部 | 講師 | (Kakenデータベース) |
松村 舞子 (野中舞子) | 東京大学 | 大学院教育学研究科(教育学部) | 講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)