GIS関連学会連合による継続的GIS技術専門教育体制実現のための企画調査
【研究分野】地理学
【研究キーワード】
GIS技術資格 / CPD / GIS Professional / 地理情報システム / 継続教育 / GIS教育 / 資格認証制度 / GISカリキュラム
【研究成果の概要】
本研究の目的は、GIS技術専門教育実現のために、GIS技術資格制度実施体制の方向性を企画調査することにある。海外での資料収集、国内ではシンポジュウム(GIS学会秋季大会2003年10月23日に技術資格スペシャルセッション)を開催した。おもに以下の3つについて検討を行った。
1、大学教育におけるGIS教育カリキュラムの検討
米国UCGIS(University Consortium of Geographic Information Science)は、11種類の学問分野からなる地理情報科学の大学コンソーシアムである。2003年6月の米国モントレイで開催されたUCGISの総会に参加し、全米のGIS教育の現状を視察、GISカリキュラム案を入手した。このカリキュラム案は、東京大学空間情報科学研究所で分析した。
2、大学教育における技術資格・継続教育制度(CPD)の検討
日本技術者教育認定機構(JABEE)は、主に工学系の大学における技術者教育に重点が置かれている。GIS技術者教育は、工学系だけでなく、人文社会科学系の大学教育にも関係するため、現行のJABEEとの連携を図りつつも、新しい継続技術教育制度が必要であることが明確になった。
3、主に社会人等のGIS技術資格制度の検討
2003年の10月に米国のURISA(Urban and Regional Information System Association)が、GIS Professionalという技術資格認証制度を発足させた。米国アトランタで10月に開催された大会に参加し、GIS Professionalに関する情報を収集した。また、URISAとの連携を図るために人的交流を行った。また、国内の職能団体によるGIS技術者教育について調査し、これらのGIS関連団体との連携の方向性を明確にした。
【研究代表者】