教学PDCAのためのICTを活用したカリキュラム・マップの新汎用的可視化法の開発
【研究キーワード】
ICT / Eduinformatics / コンピテンシー / 可視化 / カリキュラム・マップ / 高等教育 / 教学PDCA
【研究成果の概要】
大学における内部質保証システム(PDCAサイクル)の構築が強く求められている。学士課程全体で学生が身につけるべき知識、スキル、態度といった「学修成果」を明確にし、「学修成果」の達成のために設定された授業科目や授業内容に偏りや過不足がなく、網羅的に編成することが重要となる。
これを点検・評価するための方法の1つとして学修成果の達成にどの授業科目が寄与するかを示すカリキュラム・マップ(以下、CM)の作成が示されているが、従来の作成方法では、授業科目や授業内容に偏りや過不足がなく、網羅的であるかどうかを一目瞭然に判別することは困難であり、なおかつ多くの場合手動で行っているため非常に煩雑なうえ、授業評価を踏まえたうえで毎年シラバスを変更してもそれをすぐさま反映したCMを作成できないという課題が厳然として存在している。
そこで本研究は、教学面におけるPDCA サイクルを十全に円環させる一助として、インフォマティクス(Informatics)、データサイエンス(Data Science)、情報通信技術(Information and Communication Technology:以下、ICT)を活用した汎用的かつ、直感的に理解・認識し易い新たなCMの可視化法の開発を目指している。
また、我々は近年、EducationとInformaticsを融合させたEduinformaticsを提唱しており、Eduinformaticsによる開発も目指している。
本年度は、昨年度準備したデータを用いて因子解析を行い、19個ある諸能力(ときわコンピテンシー)を、可視化のために削減させる解析を行い、国際学会で報告した。
【研究代表者】