取調過程の言語使用の実証的・学際的分析により言語研究の社会的寄与を目指す研究
【研究分野】言語学
【研究キーワード】
法言語学 / 取調べ / 法と言語 / 語用論 / 供述調書 / 言語学 / 社会言語学 / 可視化 / 自称詞 / 供述 / 調書 / 法コミュニケーション / コーパス / 取調 / 基礎法学 / 法心理学 / 取調過程 / 法と心理 / 人称代名詞 / 言語コミュニケーション
【研究成果の概要】
当初掲げた研究目的に関しては概ね実現できた。現在公判中の冤罪の疑いが濃厚な事件に関して、弁護団より取調過程での会話の反訳、供述調書といった膨大な資料の提供を受け、判例データベースから判例を拾い上げ、本研究活動に必要な資料を収集した。そして、それらの資料をもとに取調べ技法という捜査官(尋問者)の用いる言語使用や話法のあり方と供述者の供述態度や返答の信用性の連関について、取調室での会話においては発現しているが、判決や供述調書に記録する段階では捨象されてしまう種々の発話行為および話者の意図を示す談話マーカー(特に終助詞)を同定し、実験を通して実証した上で法学的検討を通して社会的実装に向けて検討した。
【研究代表者】