国際移民の編入様式の相違と階層移動にかかわる比較社会学的研究
【研究分野】社会学
【研究キーワード】
失業 / 非正規雇用 / グローバル化 / 経済危機 / 社会的統合 / 受入の文脈 / 移民の統合 / 職業的地位 / 移民政策 / 受け入れの文脈 / 機会の不平等 / 移民の統合政策 / キャリア移動
【研究成果の概要】
本研究は、人口減少下の日本社会において、海外からの移民の社会的統合についての比較研究を行った。具体的には、移民の国籍や法的な滞在地位といった受入の文脈の相違が、2000年代後半に起こった経済危機下における失業経験にどのような違いをもたらしているのか考察した。本研究では、非熟練労働に従事する移民労働者に注目し、静岡県の移民を対象とする質問紙調査のデータを用いて分析を行った。分析の結果、国籍間の失業率の相違の一部は、研修・技能実習生の比率の相違から生じていること、移民のなかでも日系人の失業率が高く、その理由は、派遣・請負といった雇用契約のあり方に起因していることなどが、明らかになった。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)