南アジアのコネクティビティとインド-越境インフラを巡る政治と経済
【研究キーワード】
南アジア / インド / エネルギー / 電力 / ガス / インフラストラクチャー / ポリティカルエコノミー / 地下水 / インフラ
【研究成果の概要】
本プロジェクトの目的は、インドの経済発展の鍵を握るエネルギー分野に焦点をあてながら、同分野におけるコネクティビティの強化が、インドと周辺国の経済や社会、エネルギー安全保障、外交関係に及ぼす影響を明らかにすることにある。プロジェクト二年目にあたる2019年度は、引き続きエネルギーをテーマに共同現地調査を実施、一次資料の収集に努めた。具体的には、①8月:インド・ウッタルプラデーシュ州、デリー、パンジャーブ州にて、電力公社幹部、大学教授、ジャーナリスト、労働組合代表、外交官らから、各州のエネルギー政策の立案プロセスと実施に関するヒアリング、②11月:インド・パンジャーブ州G村にて、農家から電力事情と地下水の低下問題に関するヒアリング、③12月:西ベンガル州、カルナータカ州にて、電力規制委員会委員、電力会社幹部、労働組合代表、大学教授、外交官らより、各州の電力改革、インドのエネルギー安全保障に関するヒアリング、をそれぞれ行った。こうした調査を通じて、国内政治とエネルギー政策の関連はもとより、インドを中心としたエネルギー貿易に関する有意義な情報を多く得ることができた。
研究成果の一部については、たとえば本プロジェクトが共催した国際カンファレンス”13th Indo-Japanese Dialogue on Indian Economic Development”では、関係者4名(加藤・佐藤・溜・福味)がそれぞれ研究報告を行い、現地研究者から多くのコメントを得ている。同時に4名が執筆、参加した書籍がそれぞれ刊行されるなど、成果の発信を継続的に行っている。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
加藤 篤史 | 早稲田大学 | 国際学術院(アジア太平洋研究科) | 教授 | (Kakenデータベース) |
溜 和敏 | 中京大学 | 総合政策学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-04-01 - 2022-03-31
【配分額】14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)