自主的持続可能性基準(VSS)の普及・定着に向けた公私協働の模索
【研究分野】グローバル・スタディーズ
【研究キーワード】
自主的持続可能性基準(VSS) / 公私協働(PPP) / グローバルサプライチェーン / グローバルガバナンス / 持続可能な開発目標(SDGs) / 官民協働 / グローバル・ガバナンス論 / 持続可能開発目標(SDGs) / 公私協働 / 持続可能性 / 自主的持続可能性基準 / プライベート・スタンダード / グローバル・ガバナンス / 供給網グローバル化
【研究成果の概要】
供給網のグローバル化が進行する今日の世界経済において、供給網全体で持続可能な資源利用と環境保全、労働基準や人権の保障を確保するために私企業やNGOが策定する基準(自主的持続可能性基準(Voluntary Sustainability Standards), VSS)が急増している。本研究は、新興国におけるVSSの策定と利用を促す公私協働の現状を把握し、その上でこれらの国における公私協働の強化の方策を構想・提案する。
本年度は、研究の第二段階として、(1)新興国(ブラジル、中国、南アフリカ、インド)におけるVSSの普及と定着に向けた公私協働の現状を調査し分析した。そして、(2)比較対照のため、欧米先進国と日本におけるVSSの普及と定着に向けた公私協働の現状についても包括的な実証分析を行った。そして、(1)と(2)の研究成果を持ち寄り、比較対照することにより、(3)先進事例としての欧米先進国や日本での公私協働のモデルを新興国に適用するに当たって、どのような障害や課題があるか、(4)先進国とは異なる侵攻っ国の政治体制や法制度、民間セクターや市民社会の特性に応じた公私協働のあり方とは何かを探った。
以上の分析と洞察を踏まえて、(5)新興国及びその他の途上国におけるVSSの普及と定着に向けた公私協働のモデルの制度設計に取り組むこととした。そのための準備作業として、国連持続可能性基準フォーラムの学術審議会(UNFSS Academic Advisory Council)において先進国のVSS研究者と意見交換を行った。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
福永 有夏 | 早稲田大学 | 社会科学総合学術院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
田村 暁彦 | 政策研究大学院大学 | 政策研究センター | 客員研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2018-07-18 - 2023-03-31
【配分額】10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)