昭和前期文学関係雑誌の総合研究
【研究分野】日本文学
【研究キーワード】
文学 / 日本文学 / 近代文学 / 昭和文学 / 雑誌 / 文芸雑誌 / メディア / 出版文化 / 文芸年鑑 / 出版年鑑 / 昭和前期 / 文学関係雑誌 / 戦後雑誌
【研究成果の概要】
昭和前期を中心に、一部明治初頭から平成初頭までをも射程にした、文学関係の総合的なデータベースを作成した。データベースは次の3種類からなる。
1 「文芸年鑑」の刊行が開始された大正12年版から昭和24年度版までの範囲の各ジャンルの雑誌類(文学に全く関わらないと思われる一部の雑誌をのぞく)約1300タイトル
2 「出版年鑑」の昭和5年版から昭和14年度版までの範囲の各ジャンルの雑誌類(文学に全く関わらないと思われる一部の雑誌をのぞく)約2200タイトル
3 個人的に収集してきた文学関係雑誌約5500タイトル
これらを、創廃刊年月、ジャンル、出版社、編集者、主要同人、発行地などによって、自由に検索できるシステムを構築した。「文芸年鑑」「雑誌年鑑」に関しては掲載年度も入力し、ある雑誌の掲載の有無、掲載年度をすぐに判別できるようにした。また、ジャンルは、単に文芸誌のみならず、総合雑誌、婦人雑誌、児童雑誌、美術雑誌、映画雑誌等、何らかの形で文学に関連を持つものすべてに関して区分可能なものとした。個人所蔵の5500タイトルに関しては、96種類の区分方法を確立し、キメ細かな検索に対応できるものとした。これにより、たとえば昭和22〜24年の間に創刊された婦人雑誌、あるいは埼玉県で発行された詩の同人誌、などの検索が可能となり、近代出版文化の研究に資するものとなった。今後、年刊類の収録範囲を広げ、さらに「日本近代文学大事典」第五巻などのデータも収録の上、3つのDBの統合をめざしたい。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2006
【配分額】2,200千円 (直接経費: 2,200千円)