複素ニューラルネットワークによる柔軟なミリ波セキュリティ・イメージングの基礎研究
【研究分野】感性情報学・ソフトコンピューティング
【研究キーワード】
ミリ波セキュリティ・イメージング / ニューラルネットワーク / 複素自己組織化マップ / アレイ・アンテナ / ミリ波 / セキュリティ / イメージング / センサ / 画像処理 / アンテナ / 複素ニューラルネットワーク / テロ対策 / ミリ波イメージング / 自己組織化マップ
【研究成果の概要】
本研究によって、次の成果を得た。(1)複数の複素自己組織化マップ間で相互情報量を観測し、それによって自己組織化ダイナミクスを変調することにより、空間テクスチャと周波数テクスチャという異質な情報を有機的に統合できることを明らかにした。われわれは、この相互情報量(mutual information)に基づくCSOM処理方式をμCSOM(ミューCSOM)と名づけた。(2)実時間情報取得のため8直線テーパスロットアンテナ(LTSA)素子の1次元アレイを構築し、そこに包絡位相検波(envelope phase detection : EPD)を行うフロントエンド回路を直結し空間並列化を実現した。(3)そして(2)のシステムで得られるデータを対象に、(1)の複素ニューラルネットワークによってその処理の有効性の評価を行った。移動物体に対し、背景が単純な状況では、観測生データがかなりランダムな振幅・位相値を含むにもかかわらず、CSOMは良好な可視化結果を示すことを確認し、本方式の基本的な有効性を示した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【配分額】18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)