「一路」(海のシルクロード)インフラ開発における日中間の競争と協調の可能性
【研究キーワード】
一帯一路構想 (BRI) / 援助競争と協調 / 海のシルクロード / 日中関係 / 自由で開かれたインド太平洋構想 (FOIP) / 一帯一路構想 / 自由で開かれたインド太平洋構想 / 一帯一路 / 開かれたアジア太平洋 / 援助協調 / インドネシア / カンボジア / インフラ投資・開発 / 中国 / 国際関係論 / ゲーム理論
【研究成果の概要】
アジアの市場(貿易、投資、援助)を巡って、中国と日本は競争関係にあるといわれて久しい。自由競争は厚生経済学の観点から効率敵でありパレート最適解をもたらす一方、過当競争により被供与国・援助国にとっては享受する便益が最適化されていないため、むしろ協調することが望ましいと考えられる。本調査は日中の援助・投資を巡る競争と協調の可能性について、中国の「一帯一路」政策と日本の援助を事例に、北京大学(南南協力学院)と早稲田大学と共同研究を行うものである。2019年度後半に研究会をスタートさせ、すでに、2019年11月に北京大学で日中合同研究会を開催し、同年12月に早稲田大学で研究会を開催した。以降、メーリングリストやTV会議を中心に、研究メンバーで活発な議論を交換している。
2021年度には、日中合同調査チームで東南アジア(インドネシア、カンボジア)を訪問することになっていた。新型コロナウィルスによる渡航規制のため、合同調査の派遣は行うことができなかったものの、計画通り日本側の若手研究者を北京大学に派遣し、日中研究の継続を行うことができた。若手研究者の北京訪問中には、日中間の研究成果を共有することができ、また上海や台湾との研究機関との研究機関との共同セミナーを行うこともできた。
若手研究者は米国コロンビア大学で研究を遂行しており、研究ネットワークは日中に加えて米国を含めた国際展開を視野に進めている。
【研究代表者】