テラビット無線伝送を実現するスケーラブルRFチップの研究
【研究分野】通信・ネットワーク工学
【研究キーワード】
電子回路網 / ミリ波 / CMOS / 無線通信 / 高周波回路 / スケーラブル / Digital RF / RF / シリコン / テラヘルツ
【研究成果の概要】
将来1Tbps級の超高速無線システムを動作させるために必要不可欠なスケーラブルRFチップの基盤技術の研究を行った。スケーラブルRFチップ実現のための鍵は、ミリ波帯でのトランジスタの利得・線形性・雑音特性の向上と、その性能を製造上のばらつきがあっても維持する回路技術を実現することにある。本研究では提案するDigitalRF技術により、集積回路の自己校正を可能とした。実際に65nmCMOS集積回路として60GHz帯無線機を作成した。高周波化にともなう位相雑音劣化の問題を回避するため、注入同期現象を用いた発振器を考案し、従来より20dB位相雑音を改善することに成功した。これらの技術を組み合わせ、世界最速となる20GbpsのCMOS無線機を実現した。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2010 - 2012
【配分額】19,500千円 (直接経費: 15,000千円、間接経費: 4,500千円)