汎用NICによる高精度タイムスタンプの応用に関する研究
【研究キーワード】
ネットワーク / 時刻同期 / PTP / ネットワーク運用
【研究成果の概要】
本研究は、マイクロ秒精度で同期可能な汎用ネットワークインタフェースカード (NIC) を用いて、高精度タイムスタンプの活用を目的として実施した. 当該NICを複数用いネットワーク機器を介した処理の遅延について実験と評価を行った.また,商用ISP ネットワーク,全国規模の実験ネットワークに計測サーバを複数設置し,高精度なタイムスタンプを利用したネットワーク品質の計測を実施した.各サーバから 特定サーバへの遅延を計測し, PTP ハードウェアタイムスタンプを用いることでサブマイクロ秒精度でのゆらぎ計測しその特徴を明らかにした.
【研究の社会的意義】
本研究成果は,高精度な時刻情報のネットワークでの計測利用における効果を実際の計測を元に明らかにした.また,映像音声といったリアルタイム通信に欠かせない低遅延な通信を,ソフトウェアを用いて実現するための課題を明らかにした.今後,研究の結果明らかになったバッファ,優先制御に関する課題を解決し,ソフトウェアによる柔軟でリアルタイムな通信実現に寄与すると考える.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
中村 遼 | 東京大学 | 情報基盤センター | 助教 | (Kakenデータベース) |
空閑 洋平 | 東京大学 | 情報基盤センター | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2019-04-01 - 2022-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)