Between ICA and SEM
【研究分野】統計科学
【研究キーワード】
非正規性 / 高次キュムラント / 因果推論 / 因子不確定性 / 因子分析 / 検証的分析 / 事前情報 / FastICA / 因果探索 / 因果仮説 / モデルの適合 / 同値モデル / 飽和モデル / モデルの適合度
【研究成果の概要】
(1)ICAに検証的な方法論を導入,新しい推定方法を提案,IMPS2003(イタリア)と日本行動計量学会大会(名城大学)で発表した.
(2)非正規SEMのフレームワークを新たに提示し統計的因果推論問題へ応用した.研究成果は,日本統計学会大会(名城大学)と国際会議「Science of Modeling」(横浜)において発表した.
(3)平成16年6月にカリフォルニアで開催された国際計量心理学会において,招待講演セッション「Nonnormal Structural Equation Modefing」を組織し講演を行い座長を務めた.狩野は,本研究課題である「Between ICA and SEM」という演題で講演した.
(4)平成16年10月に大阪大学においてICAとSEMについての国際シンポジウムを開催した.多くのKeynote speakerを迎えた.出席者は約80名であった.
(5)ICAにおける理論仮説の構築:典型的な(実)データを用いて混合行列に仮定することができる構造(モデル)を検討した.犯罪心理学におけるrisk factorとprotective factorについてのデータを分析し,モデル構築に関する有益な情報を得た.
(6)2005年7月にオランダで開催された計量心理学会国際大会(IMPS2005)において招待講演「Structural Equation Modeling and Nonnormality」を行った.探索的因子分析における因子回転の第一人者であるM.W.Browne(座長)とR.I.Jennrichらと意見交換した.加えて,時系列因子分析における因子の不確定性と非正規性についての研究発表を行った.
(7)非正規情報を有益に活用しSEMの欠点である識別不能モデル,同値モデル,飽和モデルの問題の解決を図った.
(8)複数個の観測変数(ノード)間の因果関係の順序付けの方法をSEMのパス解析とICAの考え方にもとづいて開発した.
【研究代表者】