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研究キーワード:九州大学における「細菌」 に関係する研究一覧:19件
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発表日:2026年7月14日
1
「痛いの痛いの飛んでけ~」は本当に効いていた!
痛みを抑える触覚神経を特定 薬学研究院・高等研究院 津田誠 主幹教授
「痛いところをさすると痛みが和らぐ」という経験は、多くの人に身近なものです。しかし、なぜ触れるだけで痛みが軽くなるのか、その仕組みはよく分かっていませんでした。 動物も、人間と同じように痛みを感じたときにそれを和らげようとする行動をします。例えばマウスは、皮膚が傷つくとその場所を繰り返し舐めます。唾液中には細菌の増殖を抑える成分や熱を感じるタンパク質の働きを抑える成分などが含まれていますが、一方で、舌が皮膚に繰り返し触れる、つまり皮膚への触刺激そのものが痛みを和らげているのかどうかは分かっていませんでした。 九州大学大学院薬学研究院・高等研究院の津田誠主幹教授、大学院薬学府...
キーワード:医療機器/持続可能/持続可能な開発/感覚神経/マウス/細菌/唾液/疼痛
他の関係分野:複合領域工学
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発表日:2026年6月9日
2
歯石DNAから読み解く、過去の日本人と口腔内微生物の関わり
江戸時代のお歯黒痕跡と歯周病関連古細菌の系統分布に着目
東邦大学、東京大学、農業・食品産業技術総合研究機構、国際医療福祉大学、聖マリアンナ医科大学、九州大学、国立科学博物館、日本大学松戸歯学部、土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム、新潟医療福祉大学、鎌倉女子大学、沖縄県立埋蔵文化財センター、新潟大学、東京科学大学の研究グループは、江戸時代を中心とする日本列島の古人骨の歯石から微生物DNAを解析し、過去の口腔内マイクロバイオームの特徴を明らかにしました。その結果、古人骨由来の歯石に含まれる口腔内微生物の構成は現代歯石とは異なり、地域差や、時代による一部の細菌系統の違いがあることを確認しました。さらに、歯周病関連古細菌 Methanobrevi...
キーワード:ミュージアム/江戸時代/日本列島/遺伝情報/古人骨/人類学/持続可能/持続可能な開発/マイクロ/古細菌/食品産業/系統解析/微生物/歯学/歯周病/ウイルス/マイクロバイオーム/細菌/食生活/真菌
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学農学
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発表日:2026年5月20日
3
肝性脳症の早期段階に新たな治療戦略
リファキシミンが認知機能を改善 農学研究院 中山二郎 教授
熊本大学大学院生命科学研究部の稲田浩気特任助教、魚嶋晴紀准教授、田中靖人教授、北里大学医学部の日高央教授、九州大学大学院農学研究院の中山二郎教授らの研究チームは、不顕性肝性脳症患者を対象としたランダム化比較試験を実施し、腸管選択的抗菌薬であるリファキシミンが認知機能を改善し、肝性脳症に関連する合併症の発症頻度を減少させることを明らかにしました。 本研究では、認知機能評価としてストループテスト[注4]を用い、さらに腸内細菌叢の解析を組み合わせることで、リファキシミンの臨床的効果とその作用機序の一端を示しました。これらの成果は、不顕性肝性脳症という、症状が明らかになる前の段階における新...
キーワード:肝硬変/合併症/神経機能/臨床応用/腸内環境/抗菌剤/抗菌薬/細菌/細菌叢/腸内細菌/腸内細菌叢/認知機能
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発表日:2026年3月18日
4
ノロウイルス攻略の新戦略:“多点攻撃”で100倍の結合力
-IgM抗体の高い親和性を定量化、次世代ワクチン設計に新指針- 薬学研究院 カアベイロ ホセ 教授
本研究のイメージ図東京科学大学(ScienceTokyo) 物質理工学院 材料系の田川純平大学院生(博士後期課程)と総合研究院 フロンティア材料研究所の谷中冴子准教授、九州大学大学院薬学研究院のカアベイロ・ホセ教授、西田基宏教授、同...
キーワード:産学連携/分析技術/表面プラズモン共鳴/プラズモン/表面プラズモン/持続可能/ノロウイルス/持続可能な開発/AFM/ナノスケール/原子間力顕微鏡/高速原子間力顕微鏡/エピトープ/モノクローナル抗体/抗原/抗体医薬/相互作用解析/腸炎/免疫応答/ウイルス/ワクチン/公衆衛生/抗体/細菌
他の関係分野:複合領域環境学総合理工工学
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発表日:2026年2月10日
5
家畜の暑熱ストレス耐性と腸内環境
-環境保全型畜産管理に貢献する好熱菌の機能性評価- 農学研究院 髙橋 秀之 准教授
理化学研究所(理研)生命医科学研究センター粘膜システム研究チームの大野博司チームディレクター、宮本浩邦客員主管研究員、環境資源科学研究センター環境代謝分析研究チームの菊地淳チームディレクター、黒谷篤之特別研究員(研究当時)、光量子工学研究センター光量子制御技術開発チームの守屋繁春専任研究員、和田智之チームディレクター、九州大学大学院農学研究院の山野晴樹大学院生、髙橋秀之准教授、広島大学大学院統合生命科学研究科の稲生雄大助教、北里大学医療衛生学部血液学研究室の佐藤隆司講師らの共同研究グループは、累積60万羽を超える採卵鶏の大規模調査の結果、高温環境下での鶏の死亡率を下げる飼育管理手法として好熱...
キーワード:地球温暖化/量子制御/持続可能/高温環境/持続可能な開発/機能性/好熱菌/発酵/環境保全/ストレス耐性/温暖化/死亡率/短鎖脂肪酸/腸内環境/血液/脂肪酸/ストレス/細菌/細菌叢/腸内細菌/腸内細菌叢
他の関係分野:環境学数物系科学工学農学
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発表日:2026年1月30日
6
抗体全体のかたちと機能の鍵となるヒンジ領域
-免疫反応をピンポイントで制御する抗体医薬の設計に期待- 薬学研究院 カアベイロ ホセ 教授
東京科学大学(Science Tokyo) 物質理工学院 材料系の小関悠希大学院生(博士後期課程1年)と同 総合研究院 フロンティア材料研究所の谷中冴子准教授、九州大学 大学院薬学研究院のカアベイロ・ホセ教授、大阪大学 大学院工学研究科の内山進教授、山口祐希助教、自然科学研究機構の加藤晃一教授、村田和義特任教授、名古屋大学 大学院理学研究科/自然科学研究機構 生命創成探究センターの内橋貴之教授らの研究チームは、免疫を担う重要なタンパク質であるIgG1抗体(用語1)において、ヒンジ領域(用語2)が、抗体の柔軟性を生み出すだけでなく、機能制御に深く関わる重要な構造であることを明らかにしました。...
キーワード:磁気共鳴/持続可能/持続可能な開発/機能制御/アミノ酸/プロリン/核磁気共鳴/核磁気共鳴法/血液/抗原/抗体医薬/受容体/免疫応答/免疫細胞/ウイルス/抗体/細菌
他の関係分野:数物系科学工学総合生物
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発表日:2026年1月5日
7
世界初、酸素に耐える乳酸菌が「脳の健康成分」プラズマローゲンを生産
~プラズマローゲンは細菌進化とストレス耐性に関与。酸素下での生産に成功し、認知症対策や発酵食品応用に期待~ 農学研究院 土居 克実 教授
プラズマローゲンは脳や心臓などに多く含まれるリン脂質の一種で、抗酸化作用や細胞膜の安定化に関与する重要な生体成分です。アルツハイマー型認知症患者ではその減少が報告され、補充療法への期待が高まっています。しかし、これまでプラズマローゲンは主に海産物や動物組織からしか得られず、高コストが課題でした。また、生物学的にも、これまでウエルシュ菌など「酸素を嫌う絶対嫌気性菌※2」にしか存在しないと考えられてきました。九州大学大学院農学研究院の土居克実教授、同大学院医学研究院の本庄雅則教授らの研究グループは、酸素があっても生存できる通性嫌気性菌(乳酸菌など)でもプラズマロー...
キーワード:高齢化社会/ポリペプチド/タンパク質構造/高浸透圧/浸透圧/持続可能/持続可能な開発/イオン輸送/生産性/ビフィズス菌/発酵/微生物学/哺乳類/ストレス耐性/微生物/鉄硫黄クラスター/細胞膜/心筋/心臓/大腸/白血球/アミノ酸/ヘリックス/リン脂質/抗酸化/抗酸化作用/浸透圧ストレス/腎臓/生体膜/大腸菌/ストレス/遺伝子/加齢/高齢化/細菌/脂質/認知症
他の関係分野:複合領域化学生物学工学農学
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発表日:2025年12月13日
8
銅を“鉱石レベル”まで高濃縮する新規微生物を発見
-鉄酸化細菌による銅の濃縮機構を解明し、バイオマイニングへ期待- 理学研究院 濱村 奈津子 教授
愛媛大学大学院農学研究科 光延聖 教授、谷本和也 大学院生は、理化学研究所 加藤真悟 上級研究員、日本原子力研究開発機構 徳永紘平 研究員、九州大学大学院理学研究院 濱村奈津子 教授との共同研究によって、銅を“鉱石レベル”まで濃縮固定できる新規鉄酸化細菌を初めて純粋分離(用語解説3)し、その強力な鉄酸化作用が銅の高濃縮を引き起こす仕組みを明らかにしました。本成果は、微生物を利用した有価金属回収(バイオマイニング)や環境浄化技術の開発に繋がる重要な結果です。なお、本成果は、2025年11月30日付で米国Wiley社から刊行された国際科学誌『Environmental Microbio...
キーワード:環境浄化/重金属/バクテリア/堆積物/電子供与体/カーボンニュートラル/持続可能/ボトルネック/酸化鉄/持続可能な開発/電気伝導/カーボン/電気伝導性/原子力/酸化物/電子顕微鏡/二酸化炭素/熱伝導/有機物/土壌/微生物/ゲノム解析/受容体/ウイルス/ゲノム/遺伝子/細菌
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学農学
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発表日:2025年10月7日
9
母牛から仔牛へ”腸内細菌のバトン”
~母牛への中鎖脂肪酸給与が腸内細菌叢を制御して仔牛の飼料効率を改善させる~農学研究院 髙橋 秀之 准教授
九州大学大学院農学研究院の山野晴樹大学院生(筆頭著者)、髙橋秀之准教授らは、理化学研究所生命医科学研究センターの宮本浩邦客員主管研究員、大野博司チームディレクター、理化学研究所環境資源科学研究センターの菊地淳チームディレクター、黒谷篤之研究員(研究当時)(現・農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)農業情報研究センター)、理化学研究所光量子工学研究センターの守屋繁春専任研究員、和田智之チームディレクターとの産学共同研究((株)兼松アグリテック、千葉大発ベンチャー(株)サーマス)によって、母牛の腸内細菌叢を制御することで、仔牛の腸内環境がコントロールされることを示しました。黒毛和種...
キーワード:オリゴ糖/持続可能/持続可能な開発/環境負荷低減/メタン/環境負荷/腸内フローラ/ビフィズス菌/好熱菌/食品産業/プロバイオティクス/炎症性腸疾患/短鎖脂肪酸/腸内環境/脂肪酸/有機合成/感染症/細菌/細菌叢/真菌/腸内細菌/腸内細菌叢/分娩/母乳
他の関係分野:化学工学総合生物農学
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発表日:2025年9月27日
10
遺伝子が転写される場所を可視化できるマウスの作製
-生体組織内の転写制御機構の解明と創薬への応用に期待- 生体防御医学研究所 馬場 義裕 教授 / 大川 恭行 教授
東京科学大学(Science Tokyo) 総合研究院 細胞制御工学研究センターの木村宏教授、九州大学 生体防御医学研究所の馬場義裕教授、大川恭行教授、大阪大学 微生物病研究所の伊川正人教授らの研究チームは、生きた細胞で遺伝子が転写されている場所を観察できる新しいマウスモデルを開発しました。遺伝子からmRNAを作る酵素であるRNAポリメラーゼIIが遺伝子を読み取る際に受けるリン酸化(用語1)に着目し、これを認識する蛍光抗体を全身で発現するマウスを作製しました。このマウスの各組織の細胞を超解像蛍光顕微鏡(用語2)で観察することで、遺伝子が活発に読み取られている場所を可視化することがで...
キーワード:持続可能/持続可能な開発/ナノメートル/制御工学/超解像/分解能/光学顕微鏡/RNAポリメラーゼ/リン酸/環境応答/微生物/生体組織/マウスモデル/mRNA/生体防御/ヘルパーT細胞/脱リン酸化/B細胞/RNA/T細胞/マウス/蛍光顕微鏡/好中球/創薬/転写制御/免疫応答/免疫細胞/脾臓/遺伝子/抗体/細菌/老化
他の関係分野:工学総合生物農学
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発表日:2025年9月25日
11
脳内で働く神経・免疫細胞間コミュニケーションの新たな様式を解明
~今まで治療法がなかったSandhoff病の発症メカニズムの解明と治療法の確立に期待~ 生体防御医学研究所 増田 隆博 主幹教授
脳は「全身の司令塔」として知られ、神経細胞だけでなく多様な細胞が協調して働くことで、その高度な機能を保っています。しかし、脳内の細胞同士がどのように情報をやり取りし、機能を維持しているのかは、これまで十分にわかっていませんでした。このたび、九州大学生体防御医学研究所の増田隆博 主幹教授と、ドイツ・フライブルク大学のMarco Prinz 教授らの国際共同研究チームは、最新の解析技術と新規遺伝子改変マウスを用いた研究により、脳の主要な免疫細胞である「ミクログリア」が神経細胞の脂質代謝を助けていることを発見しました。具体的には、ミクログリアが特殊な酵素「β-ヘキソサミニダーゼ(HEX)...
キーワード:持続可能/持続可能な開発/遺伝子改変/ガングリオシド/細胞間コミュニケーション/糖脂質/遺伝子異常/新規遺伝子/中枢神経/生体防御/代謝産物/モデルマウス/グリア/ファージ/マウス/マクロファージ/ミクログリア/遺伝子改変マウス/神経細胞/神経変性/免疫細胞/コミュニケーション/遺伝子/細菌/脂質/脂質代謝/神経疾患
他の関係分野:工学総合生物
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発表日:2025年7月30日
12
腸内環境の改善に“食”と“温泉”の力
〜ヨーグルトは腸内細菌の多様性を、ヨーグルト摂取後の温泉入浴は排便状態を改善〜 工学研究院 馬奈木 俊介 主幹教授 / 武田 美都里 特任助教
ヨーグルトは、腸内環境に好ましい影響を与え、便秘改善や肥満予防に寄与することが報告されています。また、これまでに九州大学都市研究センターは、温泉入浴が及ぼす腸内細菌叢(※1)への好ましい影響について報告しています。しかし、食事と温泉の組み合わせが健康にどのような影響を与えるかについてはほとんどわかっていませんでした。そこで、九州大学大学院工学研究院都市システム学講座の馬奈木俊介主幹教授(兼:九州大学都市研究センター長)、武田美都里特任助教、崔廷米フェローの研究グループは、別府市と共同して、ヨーグルト摂取後の温泉入浴の効果を検証しました。九州地方在住の47名の健康な成人につ...
キーワード:持続可能/地域資源/ライフスタイル/持続可能な開発/細菌群集/環境要因/健康影響/腸内環境/ヘルスケア/公衆衛生/細菌/細菌叢/腸内細菌/腸内細菌叢
他の関係分野:工学農学
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発表日:2025年7月28日
13
C型肝炎ウイルスの排除が腸内環境の劇的な回復をもたらす
— ブラウティア菌の増加が肝機能回復のカギに — 農学研究院 中山 二郎 教授
名古屋市立大学大学院医学研究科の井上貴子准教授、熊本大学大学院生命科学研究部の田中靖人教授、九州大学大学院農学研究院の中山二郎教授らの研究チームは、C型肝炎患者さんにおいてウイルスの排除治療後に腸内環境と肝臓の状態がどのように変化するかを、腸内フローラ、便中胆汁酸プロファイル、肝臓での遺伝子発現という多角的な視点から解析しました。その結果、HCV感染中には、腸内フローラにおけるoral Streptococci(口腔レンサ球菌[注7])の増加や胆汁酸代謝の乱れ、肝臓での酵素遺伝子の発現異常が確認されましたが、ウイルス排除後にはそれらの回復が見られました。特に、有用菌であるBlaut...
キーワード:プロファイル/アンモニア/種多様性/加水分解/水分解/持続可能/持続可能な開発/二酸化炭素/腸内フローラ/生態系/微生物/C型肝炎ウイルス/HCV/肝線維化/dysbiosis/肝炎/C型肝炎/肝硬変/腸内環境/代謝物/胆汁酸/2型糖尿病/ウイルス/コレステロール/遺伝学/遺伝子/遺伝子発現/細菌/線維化/腸内細菌/糖尿病
他の関係分野:情報学化学生物学工学総合生物農学
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発表日:2025年7月7日
14
小型酵素が持つ“二刀流”の進化戦略
〜12個の小型酵素が星型を形成し、tRNA前駆体を正確に前後から切断〜 農学研究院 寺本 岳大 助教 / 角田 佳充 教授
転移RNA(tRNA)の機能には前駆体の5’・3’両末端の正確な切断が不可欠だが、一部細菌がどのように高精度な切断を実現しているかは不明であった。5’端の切断を担うと考えられていた小型サイズのリボヌクレアーゼ P (RNase P) (※1)酵素が12個集まり6つの突起をもつ星型構造を形成し、突起間に前駆体tRNAを収容することで、前駆体tRNAの5’末端のみならず3’末端の切断にも関わる“二刀流”機能を世界で初めて解明。小型酵素が多量体化を通して、必須機能(5’末端切断)への適応と新機能(3’末端切断)の獲得を果たしたタンパク質の分子進化戦略の一端を解明。...
キーワード:高エネルギー/加速器/タンパク質合成/tRNA/分子進化/前駆体/持続可能/持続可能な開発/ダイナミクス/電子顕微鏡/リボヌクレアーゼ/生合成/生物資源/クライオ電子顕微鏡/RNase/RNA/立体構造/細菌
他の関係分野:数物系科学生物学工学農学
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発表日:2025年6月24日
15
染色体DNAの複製開始をレスキューするメカニズム
~多様な障害を乗り越えてDNA複製や細胞増殖を行わせる頑強性の基盤~ 薬学研究院 片山 勉 教授 / 尾﨑 省吾 准教授
染色体の複製開始においては、複数のタンパク質により高次で動的な複合体が複製起点DNA領域で形成されます。しかしながら、細胞内で何らかの障害が生じて、このような複合体形成プロセスが阻害された場合(複製開始ストレス)、細胞がどのように対応するかについては、よく理解されていません。これまで九州大学大学院薬学研究院分子生物薬学分野では、大腸菌の染色体DNA複製起点(oriC)で形成される高次複合体とその動的メカニズムを詳細に解明してきました。まず、複製起点oriCでは複製開始因子であるDnaAタンパク質(※1)が2つの複合体を形成します(図1:「正常」)。これらのDnaA複合体は、直接結合...
キーワード:DNA結合/普遍性/DNA結合タンパク質/アーキア/持続可能/持続可能な開発/古細菌/ホメオスタシス/染色体/大腸/分子機構/DNA複製/アミノ酸/ファージ/抗菌剤/細胞増殖/大腸菌/ウイルス/ストレス/抗がん剤/細菌
他の関係分野:複合領域数物系科学生物学工学農学
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発表日:2025年5月29日
16
“難培養”微生物を育てる鍵はオーダーメイド!
鉄酸化菌の高効率培養に成功、環境浄化へ期待 理学研究院 濱村 奈津子 教授
愛媛大学大学院農学研究科 光延聖教授、同じく農学研究科の内島智貴大学院生(研究当時)は、理化学研究所 加藤真悟上級研究員、広島大学 白石史人教授、日本原子力研究開発機構 徳永絋平研究員、九州大学 濱村奈津子教授、東京海洋大学 牧田寛子准教授らとの共同研究によって、これまで純粋培養が非常に難しかった鉄酸化細菌の培養効率を大幅に向上する方法を確立しました。鉄をエネルギー源として生きる「鉄酸化細菌」(用語解説1)は、地下水や温泉、湿地など(図3)自然界のさまざまな場所に広く分布し、鉄の酸化反応を通じて地球規模の鉄循環に寄与しています。さらに、彼らが作り出す鉄酸化物(図1)は、ヒ素や銅など...
キーワード:酸素濃度/海洋/環境浄化/重金属/バクテリア/堆積物/地球化学/化学組成/電子供与体/酸化還元反応/持続可能/メディエーション/還元反応/酸化鉄/持続可能な開発/水環境/バイオレメディエーション/栄養塩/環境負荷/原子力/酸化還元/酸化物/二酸化炭素/有機物/難培養/土壌/微生物/遺伝子解析/細胞増殖/酸化反応/受容体/遺伝子/細菌
他の関係分野:環境学数物系科学化学工学農学
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発表日:2025年4月25日
17
環境変化に対抗し息子の適応度を上げようとする昆虫の親と共生菌
~昆虫と共生菌の柔軟な子への投資術を発見~ 農学研究院 津田 みどり 教授
急速に悪化する環境下で、昆虫は自らの包括適応度を上げるため、卵(子)を大きく産みます。しかし、内部共生菌に感染する昆虫(宿主)では、卵サイズを可塑的に変更する際に共感染(※1)の果たす役割が知られていませんでした。本研究は、悪環境にさらされた親は、共感染によって卵サイズの増大が可能になることを解明しました。また、卵サイズは雄卵(息子)だけで増大しました(図1、右)。大卵は小卵より生存しやすく、発育も早くなりました。早く成熟した息子は交尾相手を得やすく有利になる一方で、早く成熟した娘は多くの雄から交尾を迫られ、産卵数の減少や寿命の短縮につながり不利になる可能性があります。そこで、悪環...
キーワード:環境変化/倍数性/性染色体/持続可能/持続可能な開発/二酸化炭素/二酸化炭素/高CO2/共生細菌/共生菌/性決定/生物資源/染色体/可塑性/寿命/追跡調査/細菌
他の関係分野:複合領域生物学工学農学
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発表日:2025年4月10日
18
家畜の繁殖効率に影響する腸内細菌叢を予測する
~繁殖成績に負の影響を与える因果構造の計算科学的検証~ 農学研究院 髙橋 秀之 准教授
九州大学大学院農学研究院の田口佑充大学院生(研究当時)、山野晴樹大学院生(共同筆頭著者)、髙橋秀之准教授らは、理化学研究所生命医科学研究センターの宮本浩邦客員主管研究員、大野博司チームディレクター、理化学研究所環境資源科学研究センターの菊地淳チームディレクター、黒谷篤之研究員(研究当時)(現・農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)農業情報研究センター)、理化学研究所光量子工学研究センター光量子制御技術開発研究チームの守屋繁春専任研究員、和田智之チームディレクターとの産学共同研究(みらいグローバルファーム(株)、伊藤ハム(株)、日本農産工業(株)、日環科学(株)、千葉大発ベンチャー(株)サ...
キーワード:因果推論/アルゴリズム/因果効果/機械学習/情報学/産学連携/量子制御/生殖/持続可能/持続可能な開発/実験・観察/好熱菌/食品産業/プロバイオティクス/獣医学/免疫系/RNA/マウス/細菌/細菌叢/腸内細菌/腸内細菌叢/妊娠
他の関係分野:情報学複合領域数物系科学生物学工学農学
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発表日:2025年3月28日
19
リボソーム二量体化の新機構を解明
-リボソーム機能制御機構研究の新展開-
新潟大学自然科学系(理学部)の伊東孝祐准教授、内海利男名誉教授らの研究グループは、チェコ共和国のMasaryk University, Central European Institute of Technology (CEITEC) のGabriel Demo博士らの研究グループ、および九州大学大学院農学研究院の石野園子学術特任教員と共同研究を実施し、古細菌のリボソームが二量体化する様子を、クライオ電子顕微鏡解析によってはじめて明らかにしました。本研究は、新規のリボソーム二量体化機構の発見であり、リボソームの機能制御機構研究に新たな展開をもたらすものです。また、本研...
キーワード:産学連携/二量体/タンパク質合成/環境適応/持続可能/持続可能な開発/電子顕微鏡/機能制御/極限環境/リボソーム/古細菌/クライオ電子顕微鏡/分子機構/生体分子/ストレス/細菌
他の関係分野:複合領域化学生物学工学総合生物農学
九州大学 研究シーズ