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京都大学 研究シーズDiscovery Saga
研究キーワード:京都大学における「脊椎動物」 に関係する研究一覧:8
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発表日:2026年5月26日
1
7億年にわたる血液細胞の家系図
―T細胞の祖先はマスト細胞だった―
河本宏 医生物学研究所教授と長畑洋佑 同特定助教(現:スペイン進化生物学研究所(Institute of Evolutionary Biology)日本学術振興会海外特別研究員)の研究グループは、血液細胞の7億年にわたる進化の過程を解明しました。 本研究では、様々な動物と単細胞生物における、多種多様な細胞の遺伝子の使われ方を比較する手法を開発することで、(1)動物の祖先は、まだ単細胞生物であった頃の遺伝子プログラムを用いて、マクロファージ様の血液細胞として誕生させ、(2)マクロファージからマスト細胞が分岐し、(3)そのマスト細胞から原始的なT細胞が、(4)マクロファージから原始的なB細...
キーワード:進化生物学/脊椎動物/脊椎/前駆細胞/造血幹細胞/B細胞/T細胞/ファージ/マクロファージ/マスト細胞/幹細胞/血液/血小板/赤血球/免疫細胞/遺伝子/造血
他の関係分野:生物学
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発表日:2026年3月5日
2
細胞の方向性はどのように揃えられるのか?
―従来の濃度勾配説を覆すメカニズムを発見―
ある種の上皮組織では、シート状に並んだ細胞が一定方向に揃った極性を持ちます。この極性は「平面内細胞極性(PCP)」と呼ばれ、神経管形成や内耳有毛細胞の配向などに見られます。脊椎動物ではPCPの形成に分泌性シグナルタンパク質であるWntが必要であることが示されており、その作用機構として、Wntは濃度勾配を形成し、個々の細胞がその濃度勾配の方向(勾配の傾き)を読み取ることで、PCPが揃えられるという説が提唱されてきました。 三井優輔 医生物学研究所助教(前:基礎生物学研究所助教)、鈴木美奈子 同特定研究員(前:基礎生物学研究所研究員)および高田慎治 基礎生物学研究所名誉教授(前:同教授)ら...
キーワード:パターン形成/アフリカツメガエル/ツメガエル/脊椎動物/ボトムアップ/フィードバック/一細胞/有毛細胞/脊椎/Wnt/シグナル分子/細胞極性
他の関係分野:数物系科学生物学工学総合生物
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発表日:2026年1月8日
3
iPS細胞由来の間葉系間質細胞が発生経路によって異なる性質を持つことを解明
ー疾患や組織に応じた最適な細胞供給への期待ー
ヒトiPS細胞から5つの異なる発生経路注1)(頭部神経堤、体幹部神経堤注2)、体節注3)、側板中胚葉注4)、肢芽間葉注5))を経て誘導された間葉系間質細胞(iPSC-derived Mesenchymal Stem/stromal Cells, iMSC)注6)の特性を詳細に比較した。iMSCはどの経路で誘導した場合も標準的なMSCの特徴を持つ一方で、発生経路によって形態、増殖速度、...
キーワード:結合組織/神経系/胚発生/脊椎動物/生体内/シークエンス/生体組織/細胞形態/iPS細胞/遺伝子発現解析/橋渡し研究/細胞株/脂肪組織/受精/受精卵/動物モデル/軟骨分化/発現解析/網羅的遺伝子発現解析/臨床応用/CD9/骨格筋/脂肪細胞/心臓/脊椎/間葉系細胞/骨再生/骨細胞/骨髄/骨分化/石灰化/軟骨/軟骨再生/軟骨再生医療/軟骨細胞/RNA/RNAシークエンス/シグナル分子/マウス/遺伝子治療/間質細胞/再生医療/細胞増殖/細胞療法/分化誘導/ヒトiPS細胞/遺伝子/遺伝子発現/老化
他の関係分野:生物学総合生物
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発表日:2025年12月20日
4
宿主変われば色変わる
―ナマコ寄生性ゴカイ類のカモフラージュ―
保護色によるカモフラージュは、捕食を免れるための手段として幅広い生物で知られています。ナマコウロコムシは、ナマコ類の体表に寄生するゴカイ類ですが、複数の種を宿主として利用し、驚くべきことに各個体が利用する宿主種と同じ体色(黒、白、茶など)を持ちます。この宿主特異的な保護色が、種内の可塑性によるものなのか、宿主ごとへの遺伝的分化に起因するものなのか不明でした。 杉山高大 理学研究科博士課程学生(研究当時)、後藤龍太郎 フィールド科学教育研究センター助教、朝倉彰 同特任教授、下村通誉 同教授、小林元樹 大阪教育大学特任講師、Chloé Julie Loïs Fourreau 琉球大学博士...
キーワード:海洋/生殖/脊椎動物/海洋生物/無脊椎動物/ゲノム情報/SNP/可塑性/脊椎/ミトコンドリア/ゲノム/遺伝子
他の関係分野:環境学生物学農学
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発表日:2025年11月23日
5
ウニ幼生に光で行動を調節する脳のような神経細胞群が存在することを発見
山下高廣 理学研究科講師は、谷口俊介 筑波大学准教授、露崎弘毅 千葉大学特任講師、山本卓 広島大学教授と共同で、脳を持たないとされてきたウニ幼生に、光で行動を調節する「脳のような」神経細胞群(中枢)を見いだしました。この神経細胞群は、脊椎動物の脳と一部共通する特徴が確認され、後口動物の共通祖先までさかのぼる脳機能の起源に関する新たな示唆を提供する結果となりました。 本研究は、ウニ幼生の前端部神経外胚葉に、非視覚性光感受性ニューロン(「見る」ためではなく、光を感じて応答する神経)の細胞群を同定しました。これにより、脊椎動物の脳に相当する「中枢」が、脳を持たないとされてきた棘皮動物(ウニ...
キーワード:光受容/棘皮動物/オプシン/脊椎動物/ニューロン/中枢神経/脊椎/セロトニン/神経細胞/脳機能/遺伝子/遺伝子発現
他の関係分野:生物学
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発表日:2025年8月24日
6
幼生は知っている
―動物体表性カサガイの浮遊幼生に見られた着底基質選好性―
中山凌 理学研究科博士課程学生(現:青森県産業技術センター研究員)および中野智之 フィールド科学教育研究センター准教授らは、動物体表性カサガイ類の1種であるコモレビコガモガイについて、浮遊幼生の着底が主要な宿主である巻貝ヒメクボガイの粘液に誘引されることを解明しました。この発見は、本種が浮遊幼生の段階で適した宿主を認識している事を示唆しており、海産無脊椎動物における浮遊幼生の着底メカニズムおよび動物体表性という特殊な生態がもつ適応的意義の理解だけでなく、海洋生態系における共生関係の進化についての重要な知見であるといえます。 本研究成果は、2025年7月29日に、国際学術誌「Venus...
キーワード:海洋/個体群/脊椎動物/生態系/無脊椎動物/海洋生態/海洋生態系/脊椎
他の関係分野:環境学生物学農学
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発表日:2025年5月21日
7
森と川の季節的なつながりがアマゴの多様な生き方を育む
上田るい 生態学研究センター研究員、佐藤拓哉 同准教授、金岩稔 三重大学准教授、照井慧 米国ノース・カロライナ大学グリーンズボロー校(University of North Carolina at Greensboro)助教、瀧本岳 東京大学准教授からなる研究グループは、初夏に森林から河川に昆虫などの陸生無脊椎動物が流入することによって、それらを川で餌として利用しているアマゴの生き方が多様になることを明らかにしました。本研究は、森や川といった生態系の季節的なつながりが、生物多様性の一つである種内の多様性維持に貢献することを実証する成果であると同時に、気候変動や人間活動が野生生物に及ぼす影響につ...
キーワード:人間活動/環境変動/気候変動/データ解析/野外実験/脊椎動物/生態系/無脊椎動物/生態学/生物多様性/脊椎
他の関係分野:環境学数物系科学生物学農学
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発表日:2025年5月1日
8
深海の謎を解き明かす革新的な手法の開発
―深海頭足類の多様性評価に新たな扉―
中野智之 フィールド科学教育研究センター准教授は、Qianqian Wu(う・せいせい) 神戸大学学術研究員、源利文 同教授、海洋研究開発機構、千葉県立中央博物館、大阪市立自然史博物館、沖縄美ら島財団との共同研究で、 頭足類(主にイカやタコの仲間からなる生物群)のDNAを深海の水から検出する革新的な手法を開発しました。 本研究では「環境DNAメタバーコーディング分析法」を活用し、水中に放出された生物由来の微量なDNA「環境DNA」を解析することで、頭足類の存在を迅速かつ効率的に検出する技術を確立しました。この手法を用いることで、太平洋の西七島海嶺沖合海底自然環境保全地域において、水深...
キーワード:海洋/頭足類/脊椎動物/イオウ/環境保全/生態系/無脊椎動物/環境DNA/脊椎/PCR
他の関係分野:環境学数物系科学生物学農学