❏1分子・少数分子・細胞内モーター分子の運動機構を実験・理論の両面から解明する(16H04773)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【研究代表者】樋口 秀男 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (90165093)
【キーワード】分子モーター / 1分子 / 少数分子 / キネシン / ミオシン (他14件)
【概要】細胞内の物質輸送や細胞分裂を担うモータータンパク質であるキネシン、ミオシンV、ダイニンは一定の歩幅で長距離を解離することなく、前進運動や後退運動を行う。これら三種類のモータータンパク質の1分子の運動特性を統一的に記述するために運動を単純化して、2つの状態を遷移する数理モデルを提案し、このモデルによって本研究や過去の実験結果をうまく説明することができた。 また、筋肉由来のミオシン多分子による力発生を...
❏原子分解能でモータータンパク質1分子の運動を測定する(16310082)
【研究テーマ】ナノ材料・ナノバイオサイエンス
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2004 - 2005
【研究代表者】樋口 秀男 東北大学, 先進医工学研究機構, 教授 (90165093)
【キーワード】ダイニン / 1分子 / ステップサイズ / キネシン / モータータンパク質 (他6件)
【概要】細胞質ダイニンの1分子運動特性を2000年(生物物理学会,山口りさ他)に報告したが,データーを安定して得ることができなかった.昨年,Mallikらは,ダイニンの1分子が細胞内に比べ格段に遅い速度,小さな力,長いステップサイズ(>16nm)をとることを報告した。我々は,これら不安定さや遅い速度が,ダイニンが不活性になっているためと考え、新たに,運動活性の高いダイニンを得るために、ブタ脳細胞質ダ...
❏人工細胞運動系の創製と3次元運動解析(13480213)
【研究テーマ】生物物理学
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2001 - 2003
【研究代表者】樋口 秀男 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90165093)
【キーワード】キネシン / モータータンパク質 / 1分子 / 蛍光顕微鏡
【概要】単頭キネシンKIF1Aは微小管上をプラス端方向にバイアスのかかったブラウン運動をおこない,全体としてプラス端方向に運動することが1分子蛍光像の解析により明らかにされた(岡田,広川 Science 1999).今回レーザートラップを用いたナノ計測を行い,この運動を詳細に検討した.KIF1Aはプラス端方向だけでなく,マイナス方向にもステップ状の変位を行ない,最大力は1pNに達した.ステップの頻度とAT...