❏旧石器時代における石斧の研究-森林環境への適応と技術進化-(06610378)
【研究テーマ】考古学(含先史学)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】1994 - 1996
【研究代表者】長崎 潤一 静修女子大学, 人文・社会学部・国際文化学科, 助教授 (70198307)
【キーワード】局部磨製石斧 / 石器の変形 / 神子柴長者久保文化 / 旧石器時代 / ヘラ状石器 (他12件)
【概要】本研究では日本列島の旧石器時代を次の3期に区分し,石斧の変遷と列島各地域での消長を明らかにした。 1)前期・中期旧石器時代 この時代の石斧は前期旧石器と中期旧石器でその様相を異にする。前期旧石器の石斧は縄文時代のへら状石器に酷似した形状で,小形で片刃,基部が尖る。これを石斧と呼ぶかどうか見解の分かれる所であるが,この時期は間氷期の温暖期であり,植物への依存が大きかったものと判断される。中期旧石器の...