❏汎ヒマラヤ地域の植物相に関する遺伝的多様性と種多様性にもとづく系統分類学的解析(23255005)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【研究代表者】池田 博 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (30299177)
【キーワード】ヒマラヤ / 系統分類 / 遺伝的多様性 / 種多様性 / 植物相
【概要】2011 年から2014年にかけて、ミャンマー、ネパール、中国西南部において、1) インベントリー調査により、標本番号で約3,300番 (重複標本を含め約12,000点) の押し葉標本を収集し、それらは分類学的再検討およびネパール植物誌 (Flora of Nepal)の基礎資料として用いられた。2) 収集されたDNAサンプルおよび染色体観察用サンプルを用いて系統地理学的解析、細胞遺伝学的解析がな...
❏ヒマラヤ高山植物相の分子遺伝・地理・分類学的解析(18255004)
【研究テーマ】生物多様性・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2006 - 2009
【研究代表者】大場 秀章 東京大学, 総合研究博物館, 名誉教授 (20004450)
【キーワード】国際研究者交流 / 中国・ネパール / 分類学 / 系統進化 / 植物相 (他9件)
【概要】ヒマラヤの高山植物の多様性を明らかにするため、ネパールに4回、中国に2回の調査隊を派遣し、材料の収集と解析をおこなった。その結果、新種・新産地報告を含む分類学的知見、木材解剖学的知見、DNAを用いた分子遺伝学的知見、系統地理学的知見など、多くの新知見が得られた。それらは40編の学術論文、24件の学会発表、6冊の図書として公表した。また、公開シンポジウムを国内で1回、国外(イギリス)で1回開催した。...
❏ヒマラヤ・中国区系区植物相の起源とその成立過程に関する生物地理学的研究(14255005)
【研究テーマ】系統・分類
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2002 - 2004
【研究代表者】大場 秀章 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (20004450)
【キーワード】ヒマラヤ / 植物相 / 高山帯 / 種多様性 / 生物地理学 (他8件)
【概要】ヒマラヤ高山と中国西南部の植物相の類縁種群について形態形質、染色体、化学成分等で詳細な比較を行った。湿潤地に分布の中心をもつ多くの分類群で中国西南部(雲南、四川、チベット東部)産の種群で多様性が高いことが示された。これにたいしてヒマラヤの種群での変異は限定的である。湿潤地で多様化した種群は中国西南部からヒマラヤ高山帯へと分布を拡大し、その過程で新たな種形成が進んだものと推定することができる。 乾燥...