❏疎結合スピングラスモデルにおけるレプリカ対称性の破れに関する研究(17340116)
【研究テーマ】数理物理・物性基礎
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2005 - 2007
【研究代表者】樺島 祥介 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 教授 (80260652)
【キーワード】スピングラス / 疎結合系 / レプリカ対称性の破れ / AT不安定性 / スピングラス帯磁率行列 (他11件)
【概要】本研究の目的は,平均場型の疎結合スピングラス模型に対して,i)レプリカ対称解の局所的不安定化を意味するde Almeida Thouless(AT)条件の一般的な条件を与えること,また,ii)その結果得られるレプリカ非対称解に関する知見を得ることである.確率伝搬法(BP),ベーテ近似ならびにマルコフ連鎖モンテカルロ法に基づく解析により,以下の結果を得た.これらの結果は,スピングラス問題,また,情報...
❏相転移現象を利用した離散・連続混在型情報圧縮アルゴリズムの研究(16500093)
【研究テーマ】知能情報学
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2004 - 2007
【研究代表者】岡田 真人 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90233345)
【キーワード】情報表現 / 情報圧縮 / 自己組織化 / 孤立局在興奮 / 相転移 (他15件)
【概要】側頭葉の情報表現の知見を説明するために,自己組織化マップを形成する神経回路モデルにもとづき,アルゴリズムを提案した.従来の単峰性の局在発火をスパースな(まばらな)局在発火に置き換え,リング上の位置はスパースな局在発火の重心で表されるものとした.リング上の位置が少し変わると,それに従いスパースな局在発火の重心も少し変化するようになり,リング上での遠近関係は,スパースな局在発火の重心の位置にエンコード...
❏情報科学の方法を応用したスピングラスの理論的研究(12640369)
【研究テーマ】物性一般(含基礎論)
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2000 - 2002
【研究代表者】西森 秀稔 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (70172715)
【キーワード】スピングラス / 情報科学 / 相図 / 統計力学 / 情報 (他9件)
【概要】情報科学とスピングラス理論の関係について系統的に検討した。符号分割多重通信方式の統計力学的取扱をしている研究の問題点を調べた。当該研究で導かれている結論のうちの主要部分が、レプリカ法を用いずに導けることを示し、結論の妥当性についての数学的基礎を確立した。加えて、レプリカ対称解の安定性の議論を精査し、最適復号条件の下では相空間の構造が複雑にはならないことを証明することにより、レプリカ対称解の局所安定...