❏習慣を中核にすえた新たな心の哲学と心の科学の展開(20K00001)
【研究テーマ】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2020-04-01 - 2023-03-31
【研究代表者】宮原 克典 北海道大学, 人間知・脳・AI研究教育センター, 特任講師 (00772047)
【キーワード】習慣 / 技 / 共感 / 物語的自己 / 世阿弥 (他13件)
【概要】本研究では,現象学,プラグマティズム,日本哲学,身体性認知の観点を取り入れて,習慣とはどのようなものであるかを明らかにし,また,認知や行為を習慣に基づいた働きとして捉え直す。さらに,習慣を中核にすえた心のモデルが神経科学や人工知能研究に対してもつ帰結を考察する。本年度の主な研究実績は以下の4点である。 ①共感を習慣に基づいた働きとして捉え直す研究を継続した(分担者早川との共同研究)。昨年度末の時点...
❏生態学的現象学による個別事例学の哲学的基礎付けとアーカイブの構築(17H00903)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【研究代表者】河野 哲也 立教大学, 文学部, 教授 (60384715)
【キーワード】個別事例学 / 生態心理学 / 促進行為場 / アフォーダンス / 出来事の現象学 (他16件)
【概要】本年度は、1)「知のエコロジカル・ターン」叢書刊行、2)事例学の理論的考察の推進、3)事例アーカイブの構築を軸として各人が研究を進めた。しかしコロナ禍により、それぞれの事例収集や実践に大幅な支障がでて、さまざまな変更を余儀なくされた。河野は、オンラインで子どもの哲学を実施し、参加者同士の役割をビデオで分析する作業を行ない、対話のデジタル人文学の構築を目指した。染谷は、身体の運動制御法の特別性を指摘...
❏知のエコロジカル・ターン:人間的環境回復のための生態学的現象学(24242001)
【研究テーマ】哲学・倫理学
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【研究代表者】河野 哲也 立教大学, 文学部, 教授 (60384715)
【キーワード】生態学的現象学 / 生態心理学 / アフォーダンス / 身体 / 技術 (他23件)
【概要】本研究は、J・J・ギブソンの生態心理学と現象学とを融合させた生態学的現象学を理論的中核として、人間のあらゆる活動を身体と環境との循環的相互作用のなかで理解し、人間環境についての総合科学の基礎づけを目的とした。5年間で、従来の心の科学では注目されていなかった中規模生活圏の構築に焦点をあて、どのような人間環境を(再)構築すれば、人間と自然の双方にとって最適なものとなるかを探求することができた。研究成果...