経口寛容、および食物アレルギーにおけるTh17細胞の役割解明
【研究分野】膠原病・アレルギー内科学
【研究キーワード】
アレルギー / 粘膜免疫 / 食品 / 微生物 / 食物アレルギー / 腸管粘膜 / サイトカイン
【研究成果の概要】
無菌マウスではIgE依存的な食物アレルギーへの感受性が高い。本研究の成果として、以下のことが判明した。
①腸内細菌を持たないマウスでは腸管でgroup2 innate lymphoid cell (ILC2)の増加が見られ、粘膜上皮細胞でInterleukin (IL)-25とIL-33の生産が亢進している。そのため、通常のマウスに比べてアレルギー感受性が増す。②腸内細菌を持たないマウスでは粘膜でのIL-17とIL-22生産量が劇的に減少している。IL-17とIL-22がILC2からのサイトカイン生産を抑制すること、および上皮細胞からのIL-25とIL-33分泌を抑制することの2つの経路による。
【研究代表者】
【研究協力者】 |
吉村 昭彦 | 慶應義塾大学 | 医学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011-04-28 - 2015-03-31
【配分額】5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)