神経伝達物質放出の修飾機構解明のための分子生理学的研究
【研究分野】神経科学一般
【研究キーワード】
神経科学 / 生理学 / 生体分子 / 脳・神経 / 遺伝子 / シナプス / 可塑性 / 海馬
【研究成果の概要】
シナプス前終末の細胞内小器官に存在するカルシウム動態を調節する複数の機能分子の役割を明らかにするために、それらの分子の遺伝子改変マウスを用いて興奮性シナプス伝達を解析したところ、シナプス前性のシナプス可塑性に異常があることを見出した。また、神経伝達物質放出を制御する蛋白複合体と相互作用するシナプス前分子の機能解析を行ったところ、神経伝達物質の放出の制御とシナプス前終末内のシナプス小胞の動態に関与することが明らかとなった。さらに、シナプス前終末に存在する蛋白リン酸化酵素によるリン酸化により、シナプス前性の短期シナプス可塑性が修飾されることを見出した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2011-04-01 - 2016-03-31
【配分額】214,500千円 (直接経費: 165,000千円、間接経費: 49,500千円)