魚類が示す筋肉の高い再生能力と成長能力を可能にする分子メカニズムを探る
【研究分野】水圏生命科学
【研究キーワード】
筋肉 / 魚 / 終生成長 / 老化 / 魚類 / 再生 / 水産学 / 再生・成長 / 成長 / ゼブラフィッシュ / 筋衛星細胞 / 筋成長 / ミオシン重鎖 / プロモーター / 転写因子
【研究成果の概要】
ヒトの筋肉は加齢により減弱するが、魚類では、筋線維が生涯増え続ける。 こうした魚の「終生成長」は、魚の成長と哺乳類の加齢性筋肉減弱を理解する上で重要だが、その機構は不明である。 本研究では新生筋線維維で発現する遺伝子に着目し、その発現には、筋修復に関わるNFATが寄与することを示した。 また、加齢に伴い、魚類筋肉でMSTN/GDF11およびTORシグナルが低下することを示した。 逆にTORの活性化は筋肉における老化を促進した。 こうした結果は、TORシグナルによる老化抑制とNFATおよびMSTN / GDF11シグナルによる筋幹細胞の維持が、魚類筋肉の終生成長の分子基盤であることを示している。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)