術後痛病態形成における炎症活性化脂質シグナルの役割の解明
【研究分野】麻酔科学
【研究キーワード】
脂質 / 疼痛学 / 術後痛 / 疼痛 / 神経科学
【研究成果の概要】
強力な白血球活性化因子ロイコトリエンB4(LTB4)が術後疼痛病態形成にどのように関与するか、LTB4受容体(BLT1)遺伝子欠損マウスと足底切開による術後痛モデルを用い研究を行った。機械的刺激による痛覚反応は、術後2日目、3日目、4日目にBLT1欠損マウスで有意に減弱し、切開部位の好中球浸潤とサイトカイン含量も、術後1日目に有意に低下した。組織損傷時に産生されるLTB4が受容体BLT1を介して好中球浸潤とサイトカイン産生を引き起こし、術後疼痛の要因の一つとなっていることが分かった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
浅原 美保 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 助教 | (Kakenデータベース) |
山田 芳嗣 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2017-03-31
【配分額】4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)