ゲノムの低メチル化とレトロポゾンの活性化を特徴とする大腸がんの診断・治療開発
【研究分野】消化器外科学
【研究キーワード】
大腸がん / レトロポゾン / メチル化 / 抗がん剤 / LINE-1 / DNAメチル化 / 5-FU
【研究成果の概要】
ヒトの主要なレトロポゾンであるLINE-1が低メチル化により活性化している大腸がんにおいて、5-FUの効果が高いメカニズムを解析した。その結果、LINE-1の発現自体は直接5-FUの効果に影響を与えておらず、LINE-1の低メチル化によりクロマチン構造が弛緩することが5-FUの効果に関与していると判明した。LINE-1の発現亢進は細胞障害よりもむしろ細胞増殖に関与しており、5-FUとの併用効果を認める抗がん剤ではLINE-1の発現を抑制することが抗腫瘍効果発現メカニズムの1つであると示唆された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
源 利成 | 金沢大学 | がん研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
曽我 朋義 | 慶應義塾大学 | 環境情報学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【配分額】18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)