乳がんゲノム遺伝子変異の不均一性及び幹細胞階層性の1細胞レベル統合解明
【研究キーワード】
がん幹細胞 / シングルセル / ゲノム解析 / トランスクリプトーム / トリプルネガティブ乳がん / 不均一性 / 治療抵抗性
【研究成果の概要】
乳がんPDXを用いた、細胞分画ごとの1細胞微量RNAシークエンス解析より得られる、機能的ヒエラルキーの解析を行った。
本研究ではトリプルネガティブタイプ乳がんに焦点を絞った。5検体を用いて10xGenomicsとFluidumのC1 single cell-prep systemにより微量RNAシークエンスを行った。SEURAT (https://satijalab.org/seurat/)を用いたバイオインフォマティクス解析を行ったその結果、親玉がん幹細胞と通常のがん幹細胞を区別できる膜タンパク質FXYD3の同定に成功した(in preparation)。NP1もしくはIGF1Rと組み合わせ、IGF1Rhigh FXYD3highもしくはNP1high FXYD3highは親玉がん幹細胞、IGF1Rhigh FXYD3lowもしくはNP1high FXYD3lowは、通常のがん幹細胞を分画できた。
現在論文投稿中。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
鈴木 穣 | 東京大学 | 大学院新領域創成科学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
岡本 康司 | 国立研究開発法人国立がん研究センター | 研究所 | 分野長 | (Kakenデータベース) |
廣瀬 遥香 | 名古屋大学 | 医学系研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2024-03-31
【配分額】17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)