創薬・医学研究への応用を目指した蛍光プローブのデザイン・合成・応用
【研究分野】創薬化学
【研究キーワード】
薬学 / 分析科学 / 生体分子 / 分子認識 / 有機化学 / 蛍光プローブ / 蛍光イメージング / 酵素阻害剤 / 阻害剤スクリーニング
【研究成果の概要】
本研究では、これまでに研究代表者らが独自に確立してきた蛍光プローブの開発技術を生命科学研究に留まらず、創薬・臨床医学へと応用することを目指して研究を行った。具体的には、①低酸素環境を検出する蛍光プローブazoSiR640の開発に成功した。②GLUTを介して細胞内に取り込まれるactivatableな蛍光プローブの基礎骨格を開発することに成功した。③硫化水素(H2S)及び活性硫黄分子の産生酵素である3-mercaptopyruvate sulfurtransferase (3MST)の選択的阻害剤の開発に成功した。
【研究の社会的意義】
目で直接見ることができる蛍光を用いることで、簡便に体の中の状態および分子の挙動を可視化することができる。そのため、体の中および細胞内の状態および分子に応答して蛍光を発する蛍光色素を開発することは、生命科学研究における研究ツールへと、または臨床医学における疾患の診断ツールへと繋がると期待される。本研究においては、このような機能性の蛍光色素の開発を通して、生命科学研究や臨床医療に大きく貢献することができる。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2016-04-01 - 2021-03-31
【配分額】17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)