真性赤血球増加症由来JAK2V617F変異体によるシグナル伝達機構の解析
【研究分野】生物系薬学
【研究キーワード】
JAK2 / V617F点変異 / 真性赤血球増加症 / STAT5 / Akt / Aurora kinase A / V617F変異体 / 抗アポトーシス作用 / 腫瘍形成 / シグナル伝達 / エリスロポエチン
【研究成果の概要】
真性赤血球増加症の原因遺伝子であるチロシンキナーゼJAK2の点変異体(V617F)が誘導するがん化シグナルの分子機構を解析し、発症機構を分子レベルで理解することを目的とした。JAK2変異体は転写因子STAT5の恒常的な活性化を誘導し、顕著な細胞増殖や腫瘍形成を誘導することを見出した。また、JAK2変異体の下流において、分裂期キナーゼAurora kinase Aは抗がん剤シスプラチンよるDNA損傷に対する耐性に寄与し、セリン・スレオニンキナーゼAktは、抗アポトーシス作用に寄与することを明らかにした。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2010
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)