レクチンを用いた次世代in situ架橋ハイドロゲルの開発
【研究分野】化学工学およびその関連分野
【研究キーワード】
ハイドロゲル / レクチン / TSG-6 / 炎症 / リンクモジュール / 医用化学工学 / バイオマテリアル / 再生医学 / バイオテクノロジー / ヒアルロン酸
【研究成果の概要】
細胞外マトリクス(ECM)は,コラーゲンとヒアルロン酸を主成分とするハイドロゲルである.ヒアルロン酸にはLink Proteinを介してコアタンパク質やグリコサミノグリカンが結合し,複合化・構造化されている.組織が外傷を負った時の創傷治癒の機転において,ヒアルロン酸ハイドロゲルが一過性のECMとして大きな働きをすることが明らかになってきた.この組織修復に着目し,本研究ではレクチン/ヒアルロン酸複合体ゲルを模倣したin situ架橋ハイドロゲルを実現するため,機能性配列を導入したLinkモジュール(LMP)の開発を目指した.
【研究の社会的意義】
以上のように,大腸菌を用い機能性配列を導入したLinkモジュール(LMP)を発現させたが,とくに精製法において困難が見られていたが、改善の見通しを得つつある.精製法の改善や収率の向上が今後の課題として残ったが,各種Linkモジュールタンパク質を遺伝子工学的に設計する知見を得た.学術的意義としては,レクチンinjectableゲルを創製するための初めての試みを行い,多糖類やバイオマテリアル,タンパク質工学の新しい分野への提案が行えたと考えられる.また社会的意義として,今後の更なる研究を通して,再生医療の足場材料や新規創傷被覆材などへの応用が期待される.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
太田 誠一 | 東京大学 | 大学院医学系研究科(医学部) | 助教 | (Kakenデータベース) |
津本 浩平 | 東京大学 | 大学院工学系研究科(工学部) | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【配分額】6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)